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[天皇杯]左SBで新境地開拓、高木「足がつらなくなった」

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[12.12 天皇杯準々決勝 鹿島1-2G大阪 カシマ]

 左サイドバックも板に付いてきた。ガンバ大阪のDF高木和道が新境地を開拓しつつある。10月17日の広島戦から左サイドバックに定着。激しい上下動を要求されるポジションに「足がつらなくなったので、体が慣れてきたのかな」と苦笑いしたが、本職の守備はもちろん、攻撃でも積極的にオーバーラップしてサイドで起点になるなど徐々に場慣れしてきた。

 鹿島には特別な思いもあった。今季、清水から期待の大型センターバックとして鳴り物入りで加入した。2月28日のゼロックススーパー杯では3バックの一角として先発したが、前半だけで3失点を喫し、ハーフタイムに交代。その後のリーグ戦ではベンチを温める日々が続き、10月の広島戦に左サイドバックで先発するまで、わずか3試合の出場(うち先発は1試合)にとどまっていた。

 鹿島へのリベンジを果たすとともに、自分の存在価値も証明することができた。「勝てて良かった。それだけです。ガンバでタイトルを取りたいし、ここまで来たら年末で負けるのは一番イヤ。連覇を目指したい」。188cmの異色のサイドバック。G大阪に誕生した新たな武器が2連覇への推進力となる。

<写真>G大阪DF高木
(取材・文 西山紘平)

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