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[大学MOM43]流通経済大DF古西祥(4年)_“努力の男”を指揮官絶賛

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 全日本大学選手権1回戦 流通経済大 2-1 北海道教育大岩見沢校 西が丘]

 今季関東リーグ出場ゼロの男が大舞台で「チーム1」のパフォーマンスを披露した。流通経済大の左SB古西祥(4年=三重高)は過去、関東大学リーグの出場は昨年の1試合のみで、今季はリーグ戦出場はなし。主にA2チームが参戦しているJFLでのみ出場をしてきた。
 
 DFリーダーの山村和也(2年)がU-20日本代表の韓国遠征、また左サイドを担うMF宇賀神友弥(4年)も負傷明けで不在のこの日、中野雄二監督は本来左SBのU-20日本代表DF比嘉祐介(2年)をCBで起用し、大学生相手では今季初出場となる古西を左SBに抜擢。「チャンスをもらったので、思い切りやろうと。サイドを制圧するつもりだった」と振り返る背番号25は期待に存分に応えた。
 前半32分、得意のオーバーラップからFW征矢智和(2年)の先制ゴールをアシスト。その後も再三敵陣へ切れ込み、対面の選手へプレッシャーをかけ続けた。

 その古西に対し、指揮官は「きょう出た選手の中で一番よかった」と絶賛。内容の伴わなかった試合に厳しい表情を見せていた中野監督だったが、古西に関しては「(出場機会に恵まれなくても)努力を続ければ、最後こうしてチャンスが来るんだという、控え選手たちにとっての目標になったと思う。彼の努力が実った」とその活躍を喜んでいた。

 まだ進路が決まっていないという古西にとっては、今大会が最後のアピールの場。この日の好プレーで次戦の先発も有力となった左SBは「次はもっと長所を出したい。自信をもってやる」。タレント軍団から突如現れた“遅咲きのニューフェイス”が流経大初Vへのピースとなる。

(取材・文 吉田太郎)

特設:大学選手権09

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