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[大学MOM51]福岡大MF岸田翔平(1年)_前回王者沈める公式戦初G

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[大学サッカーマン・オブ・ザ・マッチ]
[12.23 全日本大学選手権準々決勝 中央大 2-3 福岡大 江戸川]

 福岡大の1年生MF岸田翔平(大分U-18)の公式戦初ゴールが、粘る前回王者を王座から引きずり下ろした。

 延長前半4分にMF藤田直之(4年)の勝ち越しゴールにより、2-1とした福大だったが、試合終了2分前に中大MF村田翔主将(4年)に同点ゴールを叩き込まれた。だがその直後、豊富な運動量を武器とするアタッカーが福大を11年ぶりの4強へと導く。

 9分、福大は中央で相手3人に囲まれながらもボールキープした日本代表FW永井謙佑(3年)が右サイドを走る岸田へ絶妙なラストパス。「自分の武器は運動量。最後上がっていけたのはよかった」という岸田が右足を振りぬくとGKをはじいたシュートはポストを叩き、そのままゴールへと吸い込まれた。後半23分に絶妙なラストパスで演出したアシストに続き、土壇場でチームに勝利をもたらすV弾。「(自分にとっては)公式戦初ゴール。本当にうれしかった」と喜ぶ岸田に先輩選手たちが駆け寄り、歓喜の輪ができた。
 
 大分県速見郡日出町出身の岸田は大分トリニータの下部組織出身。今夏の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでは、大分時代からのチームメイトで同じく1年生MFの清武功暉が3得点の大活躍でチーム初の日本一に貢献した。その活躍は刺激になった。岸田は言う。「夏はアイツ(清武)が活躍した。自分もこうして結果を残して、夏と同じように優勝したい」。全国大会での活躍で年代別代表にも選出された清武のように自分も全国で優勝に貢献し、自身の可能性を広げるのだ。
 
 経営難に苦しむ大分の話題になると残念そうな表情を見せた岸田だが、「地元だし将来(プロとして)大分でやりたい」と目標を明かした。今大会の目標については「夏冬連覇。チームが勝てるように貢献する」と改めて宣言。抜群の運動量で相手を走らせ疲れを誘うMFが残り2試合も夏春連覇のために走り回る。

<写真>決勝ゴールに満面の笑みを見せる福岡大・岸田
(文 吉田太郎)

特設:大学選手権09

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