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[高校MOM150]高知FW竹内良翼(3年)_骨折欠場の無念晴らす2発

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 丸岡 2-2(PK3-4)高知 市原臨海]

 昨年の無念を晴らした。高知のFW竹内良翼(3年)は、前半8分に左CKから先制ゴールをたたき出すと1-1で迎えた後半26分にはDFラインの裏に落ちたボールに向かって一気に加速。相手DFに身体を引きずり倒されながらも右足のつま先でゴールへと蹴り込み2点目を奪った。チームはPK戦での勝利だったが、この日、赤いユニフォームの背番号9は最前線で躍動した。

 殊勲の竹内はこの日、高橋秀治監督に向かって「きょう、やってきます」と宣言してピッチに立っていた。そう宣言したのは昨年の悔しい思いをぬぐい去りたいという思いがあったためだ。

 竹内は同じく予選を突破し、全国選手権を直前に控えていた08年12月21日、右足首を骨折。憧れの全国舞台で彼はスタンドからチームメイトに声援を送っていた。
「昨年の悔しい思いの分まで結果を出したい」と願っていたFWはその思い通りの2発でチームを勝利へと近づけた。

 そしてチームは昨年敗れたPK戦を4-3で勝利。止まっていた時計の針を動かすことができた。「先輩の分も結果を出せてうれしい」と喜んだゴールハンターは、次は総体に続く全国2勝へ向けて星稜(石川)ゴールに襲いかかる。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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