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[高校MOM154]広島観音FW竹内翼(3年)_決勝ゴールのエース「信頼と絆」を胸に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 広島観音 1-0 山形中央 平塚]

 この試合、唯一のゴールをあげた広島観音FW竹内翼(3年、ファジアーノ岡山加入内定)は、頬を紅潮させながら喜びをかみしめていた。

「選手権はテレビで見ていた夢の舞台。そこでゴールを決めることができてうれしいです」。

 夢のゴールが生まれたのは後半19分だった。右サイドからのクロスに反応し、右足を一閃。想いを乗せたボールはゴールに吸い込まれていった。

 ゴールシーン以外でも、何度も会場を沸かせた。スピードに乗ったドリブル突破。遠目からでも、隙あらば躊躇なく狙うシュート。複数のDFに囲まれながらも、持ち前の強いフィジカルを活かしてゴールへ突き進んだ。

 プレーは獰猛かつ雄弁だが、ひとたびピッチを離れれば、周囲への感謝を忘れない心優しき男でもある。「応援席には広島からバスで十時間以上かけて来てくれた人たちがいる。僕たちが勝つ事で喜びを与えたいし、そこで自分が点を決めて勝つことができてうれしい」。周囲への感謝を忘れず、チームのモットーでもある「信頼と絆」を胸に、竹内は貪欲にゴールを狙い続ける。

(取材・文 鈴木智之)

特設:高校サッカー選手権2009

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