beacon

[高校MOM160]岐阜工MF堀江敏史(3年)_右足で東福岡沈める

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 岐阜工 2-0 東福岡 西が丘]

 岐阜工MF堀江敏史(3年)の右足が東福岡を沈めた。堅守を武器にした今年のチームにおいて、セットプレーは重要な得点源であり、彼の右足は“ゴールを呼び込む泉”だった。東福岡戦に向けて、清本勝政監督はセットプレーを磨き上げていた。「FKでゴールに向かうキックをするようにした。触っても入るし、触らなくてもバウンドして入るし、その方が確率が高いと思った」(清本監督)。これが出来るのは精度の高いキックが出来る優秀なキッカーがいてこそ。つまり、堀江がいるからこそであった。

 3分、早くもその時はやってきた。左FKを得ると、彼の右足は、インフロントに掛けたニアサイドに鋭く落ちるボールを放った。このボールに走り込んだFW栗田真吾(3年)が、ドンピシャのヘッドで合わせ、先制点を奪った。後半12分には左サイドで先制点の場面よりも深い位置でFKを得ると、堀江の右足から放たれたボールは綺麗な弧を描くと、急激に落ちてGKの頭上を越え、ファーサイドに飛び込んだMF藤掛翔成(3年)の頭に吸い込まれていった。

「自分のキックで勝利に貢献出来たことは嬉しいです」。彼のもたらした2ゴールが東福岡を屈させた。3回戦でも堀江の右足が岐阜工の勝利を呼び込むのか。勝利を請け負ったナンバー6から目が離せない。

<写真>3回戦の藤枝明誠戦より
(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009

TOP