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[高校MOM165]日章学園FW伊勢隆司(3年)_“宮崎の韋駄天”が激走

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 武相 2-4 日章学園 等々力]

 日章学園(宮崎)のU-18日本代表候補、FW伊勢隆司(3年)は、まさにスピードスター。50m走などのタイムは本人も分からないそうだが、武相(神奈川)戦でも、とにかく速かった。それを象徴するのが、チーム2点目のアシストシーン。右サイドでパスをもらい、武相(神奈川)DFと対峙すると、伊勢は初速からギア全開に。ドリブルで一気にぶっちぎり、相手DFを置き去りにする。そして余裕をもってクロスを上げ、MF仏・鷽宥2年)のゴールを導いた。

 本人はその場面を「(敵を)抜くことしか考えていなかった」と振り返る。その切れ味は、終盤に入っても衰えることなく、再三サイドをえぐり、敵DFの脅威となっていた。

 目標とする選手は、同郷の興梠慎三(鹿島)。その理由は「ドリブルがうまくて、点が取れる選手なので」(伊勢)。だから、彼はゴールにこだわる。「今日は点が取れなかったし、自分のデキは50点。身体は切れているので、次は点を取りたいです!」と、3回戦に向けての抱負を力強く語った。

 また、伊勢はこの選手権が”就活”の場でもある。プロ志望だが、卒業後の進路は未定だからだ。チームの勝利と自分の将来ために、“宮崎の韋駄天”が次戦も疾走する!

(取材・文 小林智明)

特設:高校サッカー選手権2009

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