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[高校MOM171]関大一MF濱野友旗(2年)_得点を生んだ監督の一喝

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 関大一 2-1 八千代 市原臨海]

 関大一MF濱野友旗(ゆうき、2年)は八千代戦の前半17分、右サイド、PA外、例えば日本代表選手でも、アーリークロスを選択するような位置から豪快なミドルシュートを決めた。

「千葉(代表の八千代)のサポーターが多かったので“黙らせたい”と思っていました」。

 もともと「ミドルシュートは得意」というが、濱野はこの試合、いつも以上にモチベーションが高かった。本人なりに、切羽詰まった事情があったからである。

「(2回戦=初戦の)の後、“出来が良くない”と監督に怒られ、八千代戦もダメなら15分で交代させると言われていたんです。だからあのシュート、けっこう早い時間帯でしたよね?」

 ポジションは4-5-1のトップ下。豊富な運動量、的確な状況判断、そして決定力が求められる。難しいポジションだ。

 試合後、佐野監督は「本気で代えるつもりはなかった」と打ちあけたが、濱野本人は「けっこう、ビビってました。実は2点目を決めた梅鉢(貴秀=2年)も一緒に怒られていたんです。だから、今日は、怒られた2人が得点を決めたということになります」

 つまり、監督の采配、大当たり!

 ちなみに濱野のシュートは左足だったが、「右利きなんですが、(中村)俊輔が好きなので、左足で蹴る練習をしていたら、左足での方が上手くなりました。本当、練習の成果です」。

(取材・文 木次成夫)

特設:高校サッカー選手権2009

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