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[高校MOM174]青森山田MF柴崎岳(2年)_片鱗見せたU-17W杯代表

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.3 全国高校選手権3回戦 青森山田 2-1 高知 市原臨海]

 U-17日本代表の「本領を発揮した」というよりは、「片りんを見せた」と評するべきなのだろう。青森山田MF柴崎岳(2年)は、この試合、先制点をアシストし、決勝点を決めた。

 アシストは、柴崎らしい“これ以外はない”タイミング、コース、そしてスピードだった。
自分のリズムに慣れさせておいてから、虚を突く――。例えば、アルゼンチン代表のリケルメに似ている。

 得点は、フリー・ランニングにもセンスを感じさせる「質が高い」動きから、始まった。サイドからのクロスに合わせて、ゴール前まで詰めて、GKと交錯しながら、体で押し込んだのである。

「淡々とプレーしているようで、ちゃんと考えている選手です」(黒田剛監督)

 要は効率的で、無駄がない。そして、余裕がある

 試合後は、喜びのコメントを期待して追いすがる多数の記者陣を振り切って、チーム・バスに乗り込んだ。プレーだけでなく、立ち居振る舞いも「大人」である。

(取材・文 木次成夫)

特設:高校サッカー選手権2009

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