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[大学選手権]痛かった永井不在、福岡大監督は日本協会に"注文"

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[1.6 全日本大学選手権決勝 明治大2-1福岡大 国立]

 総理大臣杯王者の福岡大は、あと一歩のところで全日本大学選手権初制覇に届かなかった。04年度の駒澤大以来、5年ぶりとなる夏冬連覇はならなかったが、乾真寛監督は「夏の王者になり、冬もファイナリストとなった。胸を張って09年シーズンを終わりたい」と力説した。

 チャンスの数では上回っていた。再三の決定機も相手GK高木駿(2年)の好セーブに阻まれるなどわずかに決定力を欠いた。「トータル的にビッグチャンスの数はつくれていた。バッドラック。本当にツキがなかったなと」。乾監督は率直に試合後の心境を打ち明けた。

 エースのFW永井謙佑(3年)が日本代表に招集され、決勝は不在だった。永井がいれば…。そんな思いも交錯した。「大学サッカーの復活と、大学から日本を代表する選手を育てたいという思いでずっとやってきた。その結果、大学ナンバー1プレイヤーを欠いた状態で試合をすることになり、本当に皮肉な運命だと思う」と自虐的に語った。

 「この大会で卒業する4年生のためにも、ベストメンバーで戦わせてあげたかった。終わってみて、そういう悔しさがこみ上げてきた」。決勝と同日にアジア杯予選・イエメン戦がなければ、永井も出場することができていた。「国内の試合と代表と、マッチメイクの問題が残ったと思う。来年もまたここに来れるように頑張るが、そのときには永井も出られるように日本サッカー協会にはお願いしたい」と協会への皮肉も口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

特設:大学選手権09

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