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日本高校選抜「全国4000校の代表のプライドと自信もって戦う」

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[3.25 練習試合 日本高校選抜 2-0 早稲田大]

 11日に発表された日本高校選抜欧州遠征メンバーが、メンバー決定後の初戦で大学サッカー界屈指の強豪に2-0で勝利。日本高校選抜の大浦恭敬監督(香川西)は「これまでの合宿は21人いて、選手同士がライバルだった。周りに負けられないという意識があった。でも『このメンバーで戦うんだ』という最終メンバーになって、チームとしてまとまってきた」と目を細めた。

 欧州遠征メンバーに名を連ねていたDF横濱充俊(青森山田)が足の甲を骨折したため、不参加が決定。通常のメンバー18人よりも少ない17人で欧州遠征へ臨むこととなった。その中で、指揮官はチームが一体になることの重要性を強調する。「チームというのは誰が欠けても、気を抜いてもいけない。人間の身体の部位にそれぞれ役割があるように、監督やコーチ、サブの選手にも重要な役割があるし、全員が一体となって同じ方向を向かないと勝てない」。

 2月28日のU-18Jリーグ選抜戦、そして3月7日の静岡県高校選抜戦は年下の相手とドロー。選手たちの表情は不満げだった。ただ、大浦監督からの「君たちは(全国の高校サッカー部)4000校の代表だ。プライドと自信を持って恥ずかしくない戦いをしよう」とメッセージを受けて前日24日に再スタートしたチームはこの日、“代表”としてのプライドを試合でぶつけた。17人となってからの初戦を全力で戦い、そして練習試合ながらもかつて年代別代表に名を連ねていた選手たちを多数擁する早稲田大から勝利をもぎ取った。

 「今年はトップ、中盤はタレントがいるし、DFも良くなっている」と指揮官。様々な特徴を持つ17人のタレントとコーチングスタッフらチーム全員が同じ方向を向いて、ベリンツォーナ国際ユースサッカー大会(スイス)では優勝を目指す。

<写真>3本目試合終了間際、日本高校選抜・大西(右)がダメ押しゴール
(取材・文 吉田太郎)

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