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高校選抜欧州遠征へ、碓井「目標は優勝」

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[3.26 練習試合 日本高校選抜 1-4 順天堂大]

 「相手がプレスをかけてきたのでもっと回しながら攻められたらよかった」。国内最終戦での敗戦を日本高校選抜のMF碓井鉄平主将(山梨学院→駒澤大)はこう振り返った。ボールをつなげるところで簡単に蹴り出してしまい、逆に無理につなごうとしたところでボールを失い失点。かみ合わないまま4点を奪われ、このチームになってからは初となる敗戦を喫した。

 それでもチームに対する期待は大きい。今回の日本高校選抜には赤崎秀平(佐賀東→筑波大)、山本大貴(ルーテル学院→駒澤大)、宮市亮(中京大中京)と前線には独力でシュートに持ち込めるストライカーが名を連ね、中盤にも碓井と椎名伸志(青森山田→流通経済大)、そして柴崎岳(青森山田)とユース年代を代表するパサーが揃えられた。SBも強力な攻撃力を持つ。
 この日の試合では2本目以降相手の素早いプレッシャーに落ち着きを失ってしまったが、大学生相手にも個人技、細かいパスワークで決定機をつくり出せることは証明。2試合で3ゴールに終わったが、相手GKの好守に阻まれた部分が多く、ゴールはもっと増やせそうだ。大浦恭敬監督(香川西)も「トップ、中盤はタレントがいる。前はヨーロッパでもやれると思う」と自信を口にした。

 この日不安を残したDFラインだが、須藤が「失点ゼロが目標。これは実現したい」と話すなど巻き返しへ気合十分。GKも含めた守備ブロック全員で身体を張って守り抜く。
 碓井が「目標は優勝」と誓ったベリンツォーナ国際ユースサッカー大会(スイス)は4月1日に開幕する。タレント揃う攻撃陣と泥臭く守ることを誓う守備陣。2大会ぶりの優勝を目指し、まずはスパルタ・プラハ(チェコ)、FCバーゼル(スイス)、スポルティング・リスボン(ポルトガル)と戦うグループリーグを突破する。

(取材・文 吉田太郎)

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