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[大学日韓戦]関西王者の司令塔「もっと怖い存在に」

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[3.28 大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜 1-1 全韓国大学選抜 国立]

 昨年の関西学生1部リーグ優勝チーム・関西学院大で攻撃のキーマンを担ったMF阿部浩之(3年=大阪桐蔭高)は、全日本大学選抜の右MFとして先発すると、ボランチのMF山田大記(明治大4年=藤枝東高)とポジションチェンジを繰り返しながら延長後半終了間際までの119分間出場した。

 身長160cm台と小柄だが、大学サッカー界屈指の名手だ。的確な技術と身のこなしで相手の逆を取り、決定機を作り出す。FKのスペシャリストでもあり、自らのゴールに加えてアシストも量産してきた。この日は延長後半2分にカウンターから前進すると、FW瀬沼優司(筑波大2年=桐光学園高)へ決定的なスルーパス。PAやや外で得た直接FKのチャンスではキッカーを任された。またクロスに対してニアサイドに鋭く飛び込み、韓国の長身DFの前で頭で合わせるなど奮闘。だが本人は「自分がしなければならなかったのは、シュートを打ったりゴールに絡むこと。きょうは全然出来ていなかった。レベルの高くなった相手に対してどこまでできるか。これはもっと努力しなければいけない。このチームで自分を出せていなかった。どういうチームに入っても常に同じパフォーマンスが出来なければダメ」と悔しがった。

 強豪大学で入学直後から先発の座を獲得し、司令塔を担ってきたMFも今年、大学3年目を迎える。「1、2年のときは先輩たちに引っ張ってもらっていた。今年は4年生が少ないしチームの中心として自覚をもたなければいけない。プレーで周りを引っ張っていけるように。チームのことを意識しながら結果を残すことが大事」。また今年は自分の将来へ向けても大事なシーズン。Jクラブへの自分の評価も確立させなければならない。「自分はそこ(プロの世界)しか目指していない。今の段階ではボールをさばいたり、ゲームを組み立てるところがまだまだだと思う。きょうもシュートは1本だけ。もっと貪欲に相手にとって怖い存在になること」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)

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