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[大学日韓戦]鹿島、磐田ら獲得狙うMF山田「まだまだだな、という感じです」

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[3.28 大学日韓(韓日)定期戦 全日本大学選抜 1-1 全韓国大学選抜 国立]

 全日本大学選抜の10番を背負ったのは大学日本一の明治大の司令塔・山田大記(4年=藤枝東高)だった。抜群の攻撃センスと想像性を備える“ファンタジスタ”はJ王者・鹿島アントラーズや地元・静岡のジュビロ磐田などJ4クラブが争奪戦を繰り広げている逸材。だが、本来の攻撃的なポジションではなく、ボランチを務めたこの日は守備に追われる時間が長く、絶妙なタッチのスルーパスから前半45分の決定機を演出するなど魅せた一方、パスミスで相手にカットされる場面も目立つ結果となってしまった。

 「きょうは真ん中をやらせてもらっていたので、ゲームコントロールがしたかった。(果敢にプレスしてくる)韓国に当たらないようにするのではなく、もっとガツガツいけばよかった。雑になってしまったところもある。悪い流れのときに自分が修正しないといけなかった。まだまだだなという感じです」。120分間フル出場したが、訪れた関係者・観客に自身を印象付けることはできなかった。「バタバタしてしまったチームと一緒に自分もバタバタしてしまった。もっと質を上げないといけないと感じた」。新たな課題を持って大学最終学年となった今季取り組んでいく。

 注目が集まるその進路について、3月中にも一本化するという報道があった。本人も早く進路を決定したい気持ちはあるようだが、高校時代の恩師らから「慌てて決めることはない」というアドバイスも受けている。強いクラブで自分自身を磨きたいという気持ちがある一方で地元への強い愛着も。実際、現在のところは「まだ決めていない」とのことで、これから熟考していくことになりそうだ。

 関東大学1部リーグの開幕は4月10日。自身の将来を考えながらも、全国王者として臨む新たなシーズンが間もなく始まる。「能力的には今年もある。それをしっかりと結果に出せるように導いていきたい」と表情を引き締めて、10番は会場を後にした。

(取材・文 吉田太郎)


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