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【連載】南アへカウントダウン!(8)岡崎の嗅覚が呼び込んだ2発

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南アフリカW杯開幕まであと69日!
[4.3 J1第5節 横浜FM1-2清水 日産ス]

 ゴールへの嗅覚を研ぎ澄ましていた。清水エスパルスのFW岡崎慎司が挙げた2得点はいずれもDFのクリアボールが目の前に転がってきた「ごっつぁんゴール」。しかし、それもボールの行方を予測したポジショニングの良さがあってのもの。長谷川健太監督が「偶然ではないし、岡崎でしかあそこにいられないかもしれない。岡崎の得点能力だと思う」と言うように、岡崎らしさの出た2得点だった。

 前半5分、DF辻尾真二の右クロスにゴール前に走り込むと、DF中澤佑二、DF波戸康広とクリアが立て続けに弱くなり、岡崎の目の前にボールが落ちてきた。前半42分の2点目もMF小野伸二のFKにGK飯倉大樹とDF栗原勇蔵がかぶり、飯倉のパンチングが弱くなってゴール前にこぼれた。

 「2点目は自分が意識せずにボールが来たけど、1点目は後ろから全力で行けば何かが起こると思っていた。時間が止まった感じで、逆にPKみたいに緊張したけど、そこで落ち着いて決めれてよかった」

 前節の川崎F戦はチャンスに決め切れず、チームもスコアレスドロー。「自分の責任は大きい」と悔やんでいただけに、「常にゴールは欲しいし、川崎戦では自分が決めれずに引き分けた。今日決めれてよかった」と笑顔が弾けた。

 3月13日の山形戦(3-0)以来、公式戦4試合ぶりのゴール。「今年は点を取って当たり前だと自分でも思ってやっている」と話す岡崎にとって、5日から始まる日本代表合宿に弾みを付ける2発となったのは間違いない。

<写真>清水FW岡崎
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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