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【連載】南アへカウントダウン!(14)完封の槙野、無得点を悔やむ

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南アフリカW杯開幕まであと54日!
[4.18 J1第7節 鹿島0-0広島 カシマ]

 DFとは思えない言葉だった。王者・鹿島を完封し、今季リーグ戦初の無失点で勝ち点1を手にしたサンフレッチェ広島。その守備の中心であるDF槙野智章は「うちは攻撃主体のチーム。鹿島をゼロに抑えたのは自信になるけど、僕としては3試合連続無得点の方が残念」と悔しさそうに話した。

 この日も積極的にオーバーラップし、ビルドアップにも参加。0-0のまま試合は終盤に入り、チームとして守備を意識し出した時間でも、槙野は後半40分に自ら駆け上がってミドルシュートを放つなどゴールを狙った。

 「前半からうちがボールを保持して、いい攻撃ができている時間もあったけど、最後の精度に問題を抱えているかなと思う」。なかなか効果的な崩しができず、リーグ戦は3試合連続のノーゴール。攻撃陣に故障者が多い影響もあるが、DFでありながら自らその穴も埋めようと積極的にプレーした。

 4月7日のセルビア戦ではDF今野泰幸の負傷辞退に伴い、急きょ追加招集され、8分間という短い時間だったが、代表のピッチにも立った。W杯メンバー争いで厳しい立場にいるのは分かっている。それでもセンターバックのバックアップをめぐり、わずかながらに可能性が残されているのも確かだ。

 本職の守備だけでなく、持ち味の攻撃力も。5月10日に予定されるメンバー発表の日まで、チームでアピールを続けるだけだ。

<写真>広島DF槙野
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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