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川崎F・黒津が1得点1演出で勝利に導く

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[4.24 J1第8節 川崎F3-0神戸 等々力]
 川崎フロンターレのFW黒津勝が1ゴール1演出と勝利に貢献した。前半5分、PA右で得意のスピードを活かしドリブルで仕掛けてPKを奪い、先制点に貢献。後半4分には鄭大世がDF3人を引き付けて出したパスに抜け出し、左足で2-0とするゴールを決めた。
 「ゴールはテセが頑張ってくれましたから。ステップはあってなかったけど、必死で足をのばしました。前半に外してたので、ほっとしました。でも、前に決めていればもっと楽に勝ててた」
 昨季は出番が少なくリーグ戦1得点に終わっているが、今季は8試合で3得点目だ。本人は前半19分にPA正面で外したシュートを持ち出し、反省を口にしたが、ストライカーとして奮闘している。
 この試合に限らず、今季はエースのジュニーニョが怪我で出遅れ、また、鄭大世も出場停止が多いため、黒津はFWのあらゆるポジションを務めている。この日は主に右FWだったが、左はもちろん、3トップの真ん中を務めることもある。もともとは左ウィングを本職とするが、どの位置でもきちんと役割をこなしている。
 「ポジションが違っても、混乱はないですね。真ん中は体を張ってポストプレーをしないといけないとか、役割は違うけど、問題ないです。(第一に)ゴールを目指してプレーするということ。そのへんは、はき違えないでやっいてます」と黒津は言う。かつてはやや線が細いところが懸念されたが、心身ともに頼もしくなった。
 「あと1、2点は取らないとダメ。決めるところをしっかり決めるようにしないといけない」
 どうしても、派手なプレーが多い鄭大世やレナチーニョ、また中村憲剛や稲本潤一がいるため、あまり目立たないが、チームにとって重要な選手になっていることは間違いない。ジュニーニョが戻ってくるまではもちろん、帰ってきても、結果を出し続ける。
<写真>追加を決めて喜ぶ川崎F・FW黒津(7番)
(取材・文 近藤安弘)

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