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【連載】南アへカウントダウン!(16)不発の達也、残された時間は3試合

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南アフリカW杯開幕まであと48日!
[4.24 J1第8節 浦和0-1磐田 埼玉]

 残された時間はわずかしかない。5月10日のW杯メンバー発表まで1試合1試合が勝負。大逆転でのメンバー入りを狙う浦和レッズのFW田中達也にとって、シュート1本の零封負けはあまりにも悔いが残った。

 前節の川崎F戦で今季2得点目を決めるなど試合を重ねるごとにコンディションを上げている田中には岡田武史監督も「輝きを取り戻している。可能性は十分にある」と期待を寄せる。この日は欧州視察中の指揮官に代わり大熊清コーチが視察に訪れていた。

 しかし、結果的にアピールは失敗。後半35分、MFポンテの右CKにヘディングで合わせた唯一のシュートもゴールの枠を捉え切れず、同37分にはベンチへ下がった。

 「ああいうのを決めないといけない。FKもいっぱいあった。いいキッカーもいるし、あとはこっちが合わせるだけ。守られると厳しいけど、そういうところでセットプレーは大事になる。結果論だけど、そこでもっといい形を出せれば、勝ち点は取れていたと思う」

 5月10日のメンバー発表まで、残り3試合。次節5月1日は、いまだ無敗の清水とアウェーで激突し、そのあとは5月5日に名古屋、同8日に横浜FMと対戦する。好調の清水、そしてDF田中マルクス闘莉王、DF中澤佑二という日本代表センターバックを擁する相手からゴールを奪えば、これ以上のアピールはない。

 清水戦に向け「相手もいい調子で来ているけど、勝ち点3を取って帰ってきたい」と田中は意気込む。難しい試合になるのは間違いない。しかし、それ以上にやりがいもある相手であるのは確かだ。

<写真>浦和FW田中
(取材・文 西山紘平)
※今連載ではJリーグ取材時にW杯を目指す日本代表選手を取り上げていきます

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