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神戸・都倉が古巣戦で負傷交代。「悔しい」

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[4.24 J1第8節 川崎F3-0神戸 等々力]

 ヴィッセル神戸のFW都倉賢が悔しさをにじませた。ユース時代を含め、6年半在籍していた古巣・川崎Fとの初対決に燃えていたが、右わき腹を痛め前半だけで交代。シュート0に終わり「悔しいですね。きょうに関しては何も仕事をさせてもらえなかった」と嘆いた。

 ただ、らしさは発揮した。189cmの長身で元日本代表DF寺田周平と渡り合い、怖さはみせた。競り合いに勝ち、ファールをもらうシーンもあった。寺田をはじめ、多くの選手が、都倉が川崎Fに在籍していた戦友たち。「自分はJ2にはじかれて悔しい思いをしたけど、同じ釜のメシを食った仲間とJ1で戦えたことは良かった」と感慨深げに話した。

 そして「プロ生活を始めたのがフロンターレで、ユースを含めて6年半、在籍した。サッカー選手として、人間として成長させてもらったクラブ。感謝しています」とも。在籍時は同じ長身の鄭大世をはじめ、ジュニーニョ、フッキなど、そうそうたるメンバーがおり、まだ若手だった都倉には、厳しい状況だった。

 だが、サポーターは覚えていた。試合前に挨拶にいくと、大歓声で出迎えられた。「草津に移籍してからもメッセージをもらったりした。サポーターには感謝してます」。幸い患部は大怪我ではなさそうで、長期欠場の可能性は少ないという。今は敵味方に分かれたが、神戸で活躍し、川崎Fサポーターも喜ばせるつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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