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「Y☆voice_12」前橋育英MF小島秀仁「プレッシャーの厳しいエリアで決定的な仕事ができるか」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第12回は昨年のU-17W杯日本代表で現在はU-19日本代表にも名を連ねるJ注目のMF小島秀仁選手(前橋育英高)だ。昨年、全国高校総体で日本一に輝き、今年日本高校選抜にも選出された優秀なゲームメーカー。チームの主将にも任命された今年、そして将来についてどのように考えているのか?

―きょうの試合(5月2日、3-1浦和東高)について
「もっと点差をつけることのできた試合だったと思う。決めていればもっといい試合にできた。チームはシュートが課題だったけど、きょうもその課題についてはできなかった」

―試合を通して、やや下がり目の位置で攻撃を組み立てていたが?
「相手が蹴ってきたので、ボランチがひとり残っていた方がDFも安心かなと思っていた。ただ、自分はバイタルのところに出て行けるかどうかが課題。簡単なところでボールを受けてはたくのは誰でもできる。プレッシャーの厳しいエリアで決定的な仕事ができるかどうか。もっとプレーエリアを広げていかないとダメだと思うし、もっと前を意識していきたい。代表の攻撃は宇佐美に頼ってしまっているけど、ボランチが前に出られれば、宇佐美も楽になるはず」

―昨年は総体で全国優勝。キャプテンを務める今年の前橋育英については?
「去年や以前に比べると個人個人のタレントはいない。ただ、最初よりはみんなで声を出せるようになってきていると思う。(自分は)キャプテンというキャラじゃないし、似合わないです。ただ監督からは(主将は)もっと言える選手じゃないとダメだと言われている。チームを引っ張っていかなきゃいけない。今はまだまだだけど、チームを引っ張っていけば、周りも見えてくるはず。(1月の)選手権ではああいう形(初戦敗退)で負けてしまった。繰り返さないように、選手権で日本一になれるように頑張っていきたい」

―U-19代表として海外遠征を経験してきた
「(4月のアメリカ遠征では)パス回しは通用した。この部分は自信を持ってやりたい。(課題は)海外は意外なところからでも打ってくる。日本はこの部分をもっと詰めていかないと、なかなか点を取ることできないと思う」

―進路が注目されるが?
「いろいろなチームを見て自分が合っているチームに。進路を早く決めている人もいるけど、自分は自分なりに見つけていきたい」(取材日:5月2日)

(取材・文 吉田太郎)

連載:
「Youth star voice」
[高校サッカー]

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