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[ナイキカップ]浦和ユース、アシカン2発など7.11ファイナルへ好発進(浦和ユースvs旭高)

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[6.12 THE NIKE CUP JAPAN GSグループB第1戦 浦和レッズユース 3-0 旭高 時之栖]

 7月11日に東京・味の素スタジアムで開催されるフットボールフェスティバル「THE NIKE CUP JAPAN FINAL」を目指して争われる東日本大会グループステージグループB初戦で、08年全日本ユース選手権優勝の浦和レッズユース(埼玉)と神奈川県の実力派・旭高が対戦。浦和ユースがイラン系のFWカドコダイ・アシカンの2ゴールなどにより、3-0で快勝し、味の素スタジアムでのファイナル出場、日本一へ向けて好スタートを切った。

 1年生中心のメンバーとはいえ、有利と見られた浦和ユースだったが、前半スコアに差を生むことはできなかった。スペースを常に探りながら危険な位置へボールを送り込む浦和ユースに対して旭もスピードのある攻撃で対抗。12分にはイングランド戦で日本代表DF田中マルクス闘莉王が決めた先制ゴールのようなサインプレーから、MF山内陸也が決定的な右足シュート。さらに15分にもゴールキック1本でDFラインの背後を突いたFW安西隆佑がそのまま右足を振りぬいた。守っても、浦和ユースMF繁田秀斗の決定的なシュートをGK大沼敦史がビッグセーブで防ぐなど、0-0で後半へと持ち込んだ。

 だが、「前半終了5分前くらいから互いが同じものを感じてスペースを突けるようになった」と岩瀬健コーチが振り返ったとおり、後半、浦和は敵陣にできたわずかなスペースを見逃さずにボールを動かし、相手守備網を的確に崩して得点を重ねていった。まずは9分、右サイドのスペースを突いたMF金野僚太のクロスをアシカンが右足ダイレクトシュート。これがGKを強く弾き、ゴールラインを越える。待望の先制点を奪った浦和ユースはさらに18分、DF西澤秀平の攻撃参加から最後は左サイドでパスを受けたMF佐藤大介が鮮やかなボレーシュートを叩き込み2-0。そして27分には右サイドから繁田が折り返したラストパスをアシカンが頭で押し込み試合を決定付けた。

 岩瀬コーチは「旭さんはいい守備をしていましたから。勝ったことは素直にうれしいですね」。無失点で封じたGK三上綾太は、早くも優勝チームが獲得するイングランド遠征の権利へ熱い視線。「優勝すればヨーロッパにいける。海外にいけるチャンスがある。ぜひつかみたい」と意気込んでいた。

(取材・文 吉田太郎)

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