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ギリシャに快勝の韓国、今大会白星一番乗り!

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[6.12 10年W杯GL・B組 韓国 2-0 ギリシャ ネルソン・マンデラ・ベイ]

 アジア勢の先陣を切った韓国がギリシャを下した。10年W杯グループリーグB組第1戦でギリシャと対戦した韓国はDFイ・ジョンスとMFパク・チソンのゴールにより2-0で勝利。今大会最初に白星を挙げたチームとなった韓国は、グループリーグ突破へ向けて大きな勝ち点3を獲得した。


 隙はあった。だが、攻守で相手以上に安定していた韓国が白星をもぎ取った。布陣は韓国が4-4-2、ギリシャは4-3-3システムでスタートした試合。韓国はGKがチョン・ソンリョンで4バックは右からチャ・ドゥリチョ・ヨンヒョンイ・ジョンスイ・ヨンピョ。ダブルボランチがキム・ジョンウキ・ソンヨンで右MFがイ・チョンヨン、左MFがパク・チソン。2トップはパク・ジュヨンヨム・ギフンが務めた。
 一方のギリシャはGKアレクサンドロス・ツォルバスで4バックは右からギオウルカス・セイタリディスルーカス・ビントラアブラアム・パパドプロスバシレイオス・トロシディスで中盤はアレクサンドロス・ジョリスとゲオルギオス・カラグニスコンスタンティノス・カツラニスの3ボランチ。3トップは右からテオファニス・ゲカスアンゲロス・ハリステアスゲオルギオス・サマラスが並んだ。

 立ち上がり、先にチャンスをつかんだのはギリシャだった。前半3分、カラグニスの右CKを中央でトロシディスで合わせる。だが、シュートはゴールの枠を捉えることができない。逆に韓国は7分、左サイドのコーナー付近で獲得したFKをゴールへと結びつける。キ・ソンヨンの鋭いクロスボールに合わせたのは、ファーサイドのイ・ジョンス。元FWのCBは右足でしっかりとゴールへと押し込み、大きな先制点を奪った。

 ビッグチャンスを逃したギリシャに対して、得点へと結びつけた韓国。序盤のこの攻防が勝敗の行方を大きく左右した。工夫なく前線へ放り込むだけのギリシャを韓国はしっかりと封じ込むと、焦るギリシャから簡単にファウルを獲得し相手のリズムを崩す。そしてパク・チソンのスルーパスからパク・ジュヨンがGKと1対1となるなど、決定機をつくり出した。

 前半3分のシュート以後、全くチャンスをつくれなかったギリシャは後半開始からカラグニスに代えてDFクリストス・パツァジョグルを投入。早くも交代カードを切るが、ミスで自滅してしまう。7分、自陣でのトラップミスをパク・チソンにさらわれると、パク・チソンにそのままPAまで持ち込まれ痛恨の失点。韓国はエースの3大会連続となるゴールで勝利に大きく前進した。

 運動量が明らかに落ちてきたギリシャはこの後、ディミトリス・サルピンギディスとパンテリス・カペタノスの両FWを相次いで投入。韓国はギリシャの徹底したロングボール攻撃に綻びを見せたものの、ゴール前で決定的なシュートを打たせない。36分にはPAのゲカスにパスを通されたが、シュートはGKチョン・ソンリョンがワンハンドではじき出し最後まで無失点。2大会ぶりの決勝トーナメント進出を狙う韓国が04年欧州選手権優勝国を撃破した。

(文 吉田太郎)
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