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ナイジェリア自滅、ギリシャが逆転でW杯初勝利

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[6・17 10年W杯GL・B組 フリー・ステイト]

 10年W杯は17日、フリー・ステイトでGL・B組第2戦のギリシャ-ナイジェリア戦が行われ、ギリシャが2-1で逆転勝利を収めた。

 ギリシャは3-5-2システム。GKアレクサンドロス・ツォルバスで3バックは右から、アブラアム・パパドプロス、ソクラティス・パパスタトプロス、ソティリオス・キルギアコス。中盤はアンカーにコンスタンティノス・カツラニスが入り、その前にアレクサンドロス・ジョリスとゲオルギオス・カラグニスが並ぶ。サイドは右にルーカス・ビントラで左にバシレイオス・トロシディス。2トップはディミトリス・サルピンギディステオファニス・ゲカスという布陣になり、第1戦をスタメンだったギオウルカス・セイタリディスアンゲロス・ハリステアスゲオルギオス・サマラスはベンチスタートとなった。

 一方のナイジェリアは第1戦と同じ4-4-2システム。GKはビンセント・エニェアマで、4バックは右からチディ・オディア、ジョセフ・ヨボ、ダニー・シットゥ、タイエ・タイウォ。中盤はルクマン・ハルナディクソン・エトゥフのダブルボランチで、右にサニ・カイタ、左に第1戦のチネドゥ・オバシの代わりにカル・ウチェが入り、2トップはヤクブ・アイェグベニの相棒として第1戦のビクトル・オビンナの代わりにピーター・オデムウィンギーが組んだ。

 試合は前半16分、左サイドのFKからウチェがゴール前にクロス。ボールは誰にも触れずにネットに吸い込まれ、ナイジェリアが意外な形で先制した。

 しかし、前半33分にナイジェリアに不用意なプレーが飛び出す。右サイドのタッチラインで小競り合いを起こしたカイタがトロシディスの足に蹴りを入れて一発退場。速い時間帯で数的不利となった。

 ギリシャ代表オットー・レーハーゲル監督はこの機を見逃さずにパパスタトプロスに代えてFWサマラスを投入。3バックから4バックに移行して攻撃の圧力を強めると、迎えた前半44分、カツラニスのポストプレーからサルピンギディスが右足を一閃。ハルナに当たったボールはコースを変えてネットに吸い込まれ、ギリシャが同点に追いついた。

 後半に入っても人数で勝るギリシャが攻勢を仕掛ける。同14分には相手のクリアミスを拾ったゲカスがGKと1対1になり、ゴール至近距離からシュート。しかし、これはGKエニェアマの驚異的なセーブに阻まれた。

 ひとり少ないナイジェリアもそのこぼれ球を拾って反撃。カウンターから後半に投入されたオバシのパスを受けたヤクブがGKと1対1に。シュートはGKツォルバスが片手一本で弾き、こぼれ球をオバシが無人のゴールに蹴り込むも焦りから右に外してしまった。

 そして迎えた後半26分、ギリシャが待望の得点を挙げる。右CKからカラグニスがゴール前にクロスを入れると、サマラスとヨボが交錯。こぼれ球をジョリスがミドルシュートで狙うと、GKエニェアマがファンブルしたボールをトロシディスが詰めて逆転に成功した。

 試合はそのまま2-1で終了し、ギリシャがW杯5戦目にして初勝利を挙げる。22日に行われるアルゼンチンとの最終戦次第ではGL突破となる。一方、敗れたナイジェリアも他力だが決勝トーナメント進出の可能性は残っている。同日に行われる韓国との最終戦に勝利を収めたうえで、ギリシャがアルゼンチンに敗れれば、逆転でのGL突破が確定する。

<写真>W杯初勝利に沸くギリシャ
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(文 宝田雅樹)

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