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優勝候補イングランド、2戦連続ドロー

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[6・19 10年W杯GL・C組 イングランド 0-0 アルジェリア グリーン・ポイント]

 10年W杯は18日、グリーン・ポイントでグループCのイングランド対アルジェリア戦が行われ、試合は0-0のドロー。優勝候補の一角イングランドはこれで2試合連続引き分け。アルジェリアは今大会初の勝ち点1を獲得した。

 注目のイングランドは4-4-2。GKは前節、痛恨のミスを犯したロバート・グリーンに代わってデイビッド・ジェームズ。39歳のジェームズは最年長W杯デビューとなった。4バックは右からグレン・ジョンソンジェイミー・キャラガージョン・テリーアシュリー・コール。中盤はセンターにフランク・ランパードギャレス・バリーが入り、右にアーロン・レノン、左にスティーブン・ジェラード、2トップはやや縦の関係でウェイン・ルーニーと最前線にエミール・ヘスキーが入った。
 対するアルジェリアは前節の4-2-3-1から3-4-3に変更。GKは08年にFC琉球(JFL)でもプレーしたGKライス・エンボリ。3バックは右からマジド・ブゲララフィク・ハリシェアンタル・ヤヒア。中盤はセンターにハッサン・イェブダとメフディ・ラセン、右にフエド・カディル、左にナディル・ベルハジ、3トップは右からリアド・ブデブズ、カリム・マトムール、そして左FWにカリム・ジアニが入った。

 試合は開始早々からイングランドが高い位置からのプレスでボールを奪い、アルジェリアのゴール前へと迫っていくが、決定機を演出するには至らない。対するアルジェリアはベルハジとジアニを中心に左サイドからテンポのよいパスワークで徐々にリズムをつかんでいく。
 それでも30分、イングランドはルーニーとのパス交換からジェラードがミドルシュートを放つ。32分にはランパードがゴールを襲ったが、いずれもGKエンボリが抑える一方のアルジェリアは35分にジアニが左斜め45度の位置から、DFをかわしてシュートを放つが左へとそれる。前半は互いに譲らず、0-0で折り返した。

 後半に入っても五分五分の展開は変わらない。イングランドがレノンの突破、アシュリー・コールの攻撃参加と縦に早い攻撃を見せれば、アルジェリアは巧みなパスワークで攻撃のリズムをつかんでいく。互いに決定機は作れないまま時間が過ぎたが後半25分、イングランドにビッグチャンスが訪れる。ジェラードのダイレクトパスをPA内で受けたヘスキーがシュート性の折り返し。ブロックに入ったDFに当たったボールはアルジェリアゴールへと向かうが、惜しくもバーの上にそれていく。さらにイングランドはこれで得たCKから最後はジェラードがゴールを狙うが、GK正面でどうしても点が奪えない。勝利がほしいイングランドは同29分にヘスキーに代えてジャーメイン・デフォーを、さらに39分にはMFのバリーに代えてFWピーター・クラウチを投入するが、結局最後までゴールネットは揺らせず。試合はこのままスコアレスドローに終わり、勝ち点1を分け合うこととなった。

イングランドは立ち上がりからルーニー、ヘスキーの両FWが高い位置でプレスをかけ、さらに守備では自陣に戻って貢献したが、ゴール前の迫力を欠いた。アルジェリアにとっては強豪イングランド相手に、互角の勝負を演じてのドローは次につながる一戦となった。この結果、ともにグループリーグ最終戦で決勝トーナメント進出を掛けた戦いに臨むこととなる。

<写真>2試合連続ノーゴールに終わったルーニー

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