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ドイツが15大会連続のベスト8、イングランドは疑惑の判定に泣く

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[6・27 10年W杯ベスト16 ドイツ4-1イングランド フリー・ステイト]

 10年W杯は27日、決勝トーナメント1回戦のドイツ-イングランド戦が行われ、ドイツが4-1の快勝を収め、15大会連続の準々決勝進出を果たした。

 ドイツは、お馴染みの4-2-3-1システム。GKはマヌエル・ノイアーで、4バックは右からフィリップ・ラームアルネ・フリードリヒペア・メルテザッカージェローム・ボアテングが入った。。中盤はサミ・ケディラバスティアン・シュバインシュタイガーをダブルボランチに、右がトーマス・ミュラーで左がルーカス・ポドルスキ、トップ下にメスト・エジルが入り、1トップは出場停止明けのミロスラフ・クローゼが、負傷欠場のカカウに代わって入った。

 一方のイングランドはGL第3戦とメンバー変更は無しで、お馴染みの4-4-2システム。GKはデイビッド・ジェームズで、4バックは右からグレン・ジョンソンジョン・テリーマシュー・アップソンアシュリー・コール。中盤はフランク・ランパードギャレス・バリーがセンターに入り、右がジェームズ・ミルナーで左がスティーブン・ジェラード。2トップはジャーメイン・デフォーウェイン・ルーニーがコンビを組んだ。

 試合は前半20分、GKノイアーのゴールキックに抜け出したクローゼがアップソンを振り切り右足アウトサイドで技ありのシュート。ボールはネットに吸い込まれ、ドイツが先制する。

 さらに前半32分、右サイドでエジルのパスを受けたクローゼが前線に浮き球のスルーパス。抜け出したミュラーが左サイドに展開し、ポドルスキが角度の無い所からGKジェームズの股下を抜き、ドイツが追加点を挙げた。

 反撃を開始するイングランドも失点の5分後、右のショートコーナーからジェラードがゴール前にクロス。アップソンがヘディングシュートを突き刺し、1点差に迫った。

 勢いに乗るイングランドはその1分後、PA手前の混戦からランパードがループシュート。ボールはクロスバーの下を叩いてゴールラインを割るが、これは得点を認められずに、2-1のスコアのままで前半が終了した。

 後半開始直後、イングランドは惜しい場面を迎える。ゴールまで約35mの距離で得たFKをランパードが直接シュート。きれいな弾道を描いたボールはクロスバーに弾かれ、同点とはならなかった。

 同点に追いつくべく猛攻を仕掛けるイングランドだが、ドイツが効率の良い追加点を奪う。後半22分、カウンターからシュバインシュタイガーがドリブルで持ち込むと、PA手前にパス。ボールを受けたミュラーが強烈なシュートをニアサイドに突き刺し、イングランドを突き放した。

 さらにその3分後、再びカウンターから今度はエジルがゴール前に持ち込み、ラストパス。走り込んだミュラーが難無くボールをネットに押し込み、勝負を決定付ける4点目を奪った。

 勝利を収めたドイツは、3日に行われる準々決勝でアルゼンチン-メキシコ戦の勝者と対戦。一方、敗れたイングランドは3大会ぶりに準々決勝進出を逃すこととなった。

<写真>得点に喜ぶドイツ選手たち
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