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オランダが逆転勝利、ブラジルは2大会連続でベスト8敗退

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[7・2 10年W杯準々決勝 オランダ2-1ブラジル ネルソン・マンデラ・ベイ]

 10年W杯は2日、準々決勝のオランダ-ブラジル戦が行われ、オランダが2-1の勝利を収め、98年W杯以来3大会ぶりの準決勝進出を果たした。

 オランダはお馴染みの4-3-3システム。GKはマールテン・ステケレンブルフで、4バックは右から、グレゴリー・ファン・デル・ビール、ヨン・ヘイティンハ、試合直前に負傷したヨリス・マタイセンに代わりアンドレ・オーイェル、ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストと並び、中盤はマルク・ファン・ボメルナイジェル・デ・ヨングのダブルボランチで、トップ下にウェズレイ・スナイデル。3トップは右がアリエン・ロッベンで左がディルク・カイト、CFにロビン・ファン・ペルシーが入り、オーイェル以外は決勝トーナメント1回戦スロバキア戦と同じ顔触れとなっている。

 一方のブラジルはお馴染みの4-5-1システム。GKはジュリオ・セーザル、DFラインは右からマイコンルシオフアンミシェル・バストス。ダブルボランチは出場停止のラミレスに代わり、負傷から明けたフェリペ・メロが2試合ぶりに先発復帰。ジウベルト・シウバとコンビを組んだ。2列目は右がダニエウ・アウベス、左がロビーニョ。トップ下はカカが入り、1トップはルイス・ファビアーノが務めた。

 試合は開始早々にブラジルが先制する。前半10分、ハーフライン辺りからF・メロがゴール前にスルーパスを通すと、走り込んだロビーニョが鮮やかに流し込み、ネットを揺らした。

 その後もブラジルのペースは変わらず、前半31分、左サイドでボールをキープしたロビーニョが倒れながらもL・ファビアーノにパス。ヒールで流したボールをカカがミドルシュートで狙うも、これはGKステケレンブルフの好守に阻まれた。

 1点ビハインドのオランダも、後半に入り反撃を開始。同8分に右サイドでFKを得ると、ロッベンのパスを受けたスナイデルがゴール前にクロス。これがF・メロのオウンゴールを誘発し、オランダが幸運な形で同点ゴールを挙げた。

 同点に追いついて以降は流れはオランダに。後半23分、右CKからロッベンがゴール前にクロスを入れると、ニアサイドのカイトが頭ですらして後方に流す。このボールをスナイデルがヘディングシュートで押し込み、オランダが逆転に成功した。

 今大会、初めて追いかける展開となったブラジルだがさらなる悪夢が襲う。失点直後の後半28分、F・メロが倒れたロッベンを故意に踏みつけたとして一発退場。数的不利となり、窮地に立たされることとなった。

 後の無くなったブラジルは10人での猛攻を開始するが、オランダも守備陣が冷静に対処。後半36分にはCKのこぼれ球をルシオがダイレクトボレーで狙うもDFに阻まれ、その3分後にはカカがカウンターからゴールを強襲するもオーイェルのタックルに防がれる。終了間際に得たFKも、D・アウベスのシュートは壁に跳ね返されて万事休す。オランダがそのまま1点差で逃げ切った。

 勝利を収めたオランダは6日にウルグアイ-ガーナ戦の勝者と準決勝で対戦。一方、敗れたブラジルは2大会連続の準々決勝敗退となり、02年W杯以来、2大会ぶりの準決勝進出はならなかった。

<写真>勝利を喜ぶオランダ選手たち
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