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[総理大臣杯]1年生FW決勝弾!!駒澤大が仙台大振り切りV王手!

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[7.8 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝 仙台大 1-2 駒澤大 長居第2]

 第34回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントは8日に準決勝を行い、第1試合では駒澤大(関東2)が仙台大(東北)に2-1で勝利し、決勝へ進出した。

 試合は序盤から駒大が押し込んだ。GKやDFラインからのフィードを中盤の空中戦で競り勝ち、セカンドボールを拾っては左MF金久保彩(4年=花咲徳栄高)らが縦パスの起点となり、相手ゴールへ迫った。22分にはセカンドボールを左サイドで拾った金久保が縦へパスを送り、1年生FW山本大貴(ルーテル学院高)がセンタリング。ファーサイドまで流れたところを右DF酒井隆介(4年=名古屋U18)が押し込んで先制した。

 一方の仙台大は、カウンターを仕掛けるが縦パスのみに集中する相手の守備を崩しきれず、ミドルシュートで応戦するのが精一杯。それでも次第にポゼッションからサイドチェンジを繰り出し、左DF和泉隼(4年=青森山田高)のタイミングの良い攻撃参加を生かして打開を図っていった。後半に入ると、主導権を奪われた駒大はカウンターから好機を作るが、決めきれない。すると9分、仙台大が右サイドから押し込み、ボールを失った直後に素早いチェックで奪い返すとMF森田光哉(3年=青森山田高)のラストパスをFW奥埜博亮(3年=仙台ユース、ベガルタ仙台特別指定選手)が鋭角から鮮やかなシュートを突き刺して同点に追いついた。

 このゴールで試合のペースは仙台大に大きく傾き出す。17分にはセットプレーの流れから奥埜がミドルシュートを放ち、GKがこぼしたところをストッパーの木内瑛(2年=西目高)が押し込んだがオフサイドの判定で得点にはならなかった。駒大はじわりじわりと仙台大に押し込まれたが、20分に起死回生のカウンター攻撃がズバリと決まった。ロングフィードで右サイドを駆け抜けたMF田中信也(4年=国見高)がエンドライン際から低く速いクロスを上げると、ファーサイドへ逃げて相手のマークを外した山本が押し込み、貴重な勝ち越し点を奪った。

 試合が終盤に入っても仙台大は丁寧にパスをつなぎながらゲームを組み立てたが、選手交代で運動量を上げた駒大を崩しきることはできず、駒大が2-1で逃げ切った。駒大の秋田監督は「決勝戦も守備をしっかりやってから出て行く形になると思うが、FW棗佑喜(4年=丸岡高)が累積警告で決勝戦は出られなくなった。その分、右DF酒井のオーバーラップなどサイドを早く使えるかどうかが鍵になる」と、長身のターゲットマン不在で臨むファイナルのポイントを挙げた。駒大は10日の決勝戦で中京大(東海)と対戦し、優勝を争う。

<写真>決勝点を挙げて喜ぶ駒大の山本大貴(右)
(取材・文 平野貴也)

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