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[MOM265]室蘭大谷DF櫛引一紀(3年)_復活した“北の番人”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.17 JFAプリンスリーグ北海道第7節 室蘭大谷高 3-1 帯広北高]

 レギュラー陣が次々と離脱していく中、左膝を負傷していた室蘭大谷高DF櫛引一紀は、この試合に間に合った。「唯一の救いは櫛引が出られること」と及川真行監督が語ったように、頼もしき最終ラインの“番人”がいるといないのでは大きく違う。

 屈強なフィジカルを誇り、対人能力はずば抜けて高い。相手の動きを読んで、しっかりとした構えから、巧みなステップワークで間合いを作ると、相手のコントロールミスを見逃さずに、素早く足を出してボールを奪い取る。178cmと上背はそれほどないが、空中戦にも強く、しっかりとはじくことが出来る選手だ。

 中でもボランチの石川勝智との挟み込みは強烈で、この試合で何度も相手攻撃陣をがっちりと挟み込んで、自由を奪った。前半こそ、チーム全体が噛み合わず、失点を喫してしまったが、GK佐藤裕輔らと固い壁を築いて、これ以上の失点を許さなかったからこそ、後半の巻き返しに繋がった。

「フィードや足元の部分で課題はあるけど、あの対人の強さは魅力」と及川監督も期待を寄せる男は、次はインターハイの舞台で“北海の番人”ぶりを発揮してくれそうだ。

(取材・文 安藤隆人)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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