beacon

浦和が決定力不足で4戦勝ちなし。昨夏の“悪夢”避けたい・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.24 J1第24節 浦和0-1広島 埼玉]

 浦和レッズが調子を取り戻せない。広島を相手に主導権を握る場面もあったが、決定力不足に泣いて0-1敗戦。2連敗でリーグ戦4試合連続勝ち星なしとなり、6位から一気に暫定9位に後退した。試合後は、フォルカー・フォンケ監督の起用法に不満があるのか、サポーターがブーイングとともに、先発から外れているDF宇賀神友弥の名前を連呼した。

 「今日のような形で負けるのは非常に悲しい。前半は後ろでコントロールしながら積極的に展開したが、なかなか得点に結びつけられなかった。後半に関しても決定的なシーンを得点に結びつけられていなかった」

 指揮官は決定力不足を嘆いた。シュート数自体も8本と少なかったが、とにかく枠を捉えられなかった。前半、FW田中達也が2度切り込んでシュートを放つが、いずれもゴールを大幅に外すキックとなった。エースのFWエジミウソンも、後半11分に柏木陽介が頭で競り勝ったボールをフリーでシュートしたが、枠を外した。せめて、枠内に飛ばしていれば“流れ”は変わったかもしれない。

 これでリーグ戦4試合勝ち星なし(1分け3敗)となったが、悪夢がよぎる。浦和は昨夏、リーグ戦7連敗を喫し、優勝戦線から離脱した。それだけでなく、フィンケ監督と闘莉王ら一部選手との軋轢が表面化。チームは崩壊の危機に瀕した。今季は大丈夫だろうと思われるが、何とか勝って、マイナス要素の噴出を防ぎたい。

 MF山田直輝は「相手に比べてFWに入れる回数、FWに入るタイミングが良くなかった」と横パスばかりになったことを嘆き、MF細貝萌は「向こうは佐藤選手のところで、彼が動き出して、みんなが見ているという感じ。戦術的に向こうの方がはっきりしていた。オフェンスに関してエジが孤立しているシーンが多かった」と連携不足を口にした。

 攻撃面は中断中に改善させようと努力したようだが、まだ、うまくかみ合っていない様子。とはいえ、個々のポテンシャルは高いチーム。まだシーズンも半分残っており、今こそ、フィンケ監督の手腕が問われる。

(取材・文 近藤安弘)

TOP