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[MOM270]名古屋U18FW藤田大喜(3年)_好調・大宮止める原動力に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 日本クラブユース選手権(U-18)準々決勝 大宮ユース 2-4 名古屋U18 Jヴィレッジ]

 好調の大宮アルディージャユースを止めたのは、彼の力が大きかった。3分に先制し、勢いづく名古屋グランパスU18において、FW藤田大喜は前線でターゲットになるだけでなく、スピードに乗ったドリブルで大宮ユースDF陣に脅威を与え続けた。13分、左サイドハーフウェーライン手前でボールを受けると、迷わずドリブル突破を仕掛ける。大宮ユースも3人がかりでケアに来るも、彼はお構いなしで、そのままスピードに乗ったドリブルで、スルスルと駆け抜けていくと、一気にPAへ進入。GKを十分にひきつけると、中央でフリーの川村へパス。MF川村啓輔は無人のゴールに流し込んで、貴重な追加点を生み出した。

 すると30分には、DFラインでパスを繋いで、右サイドの司令塔の小幡元輝にボールが渡った瞬間、藤田は一気にDFラインの裏へ加速。DFを振り切って小幡からの浮き球の縦パスを受けると、そのままダイレクトでシュートを放ち、ゴールに突き刺した。このゴールが試合を決した。

 藤田の躍動はこれで終わらない。44分にはGK古川真大のゴールキックからDF奥山政幸にボールが渡った瞬間、彼は前掛かりになったDFラインの裏へ加速。奥山のロングフィードにそのまま抜け出し、ワンタッチで巧みにコントロールすると、冷静に4点目を流し込んだ。2得点1アシストの活躍で、まさに勝利の立役者となった。

(取材・文 安藤隆人)

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