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秋田新監督の京都は2戦7失点で4連敗、12戦連続白星なしに

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[8.1 J1第16節 広島3-0京都 広島ビ]
 秋田豊新監督を迎えて生まれ変わろうとする京都サンガF.C.だが、粘りを発揮できず広島に0-3。指揮官交代もカンフル剤とはならず、4連敗&12戦連続勝ち星なしと“負のトンネル”からは抜け出せなかった。
 攻守がかみ合わない。攻撃が良ければ守備が崩壊し、守備が良かったら決定力不足に泣くという悪循環に陥っている。秋田新監督は運動量がある組織的なサッカーを掲げ、攻守がしっかりと噛み合うように改革を始めたが、指揮を取り始めてから2試合では成果はでないだろう。
 この日も前半は攻勢を仕掛けたが点が奪えずに0-0で折り返した。後半はそんな攻撃陣に守備陣が煮えを切らしたのか、集中力を欠いて崩れ3失点。前節の浦和戦の4失点と合わせて2戦合計7失点に。攻撃も攻める時間がありながら4試合連続無得点となった。
 京都は個々の選手を見ると、ディエゴやドゥトラの助っ人陣に、柳沢敦や水本裕貴らの元日本代表勢もおり、戦力が決して大きく劣るわけではない。解任された加藤久前監督はディエゴら助っ人の個に頼るサッカーをしていたが、秋田新監督がここからいかに、現役時代に所属した鹿島のように、組織力も付けられるかがカギとなる。
 京都によると、秋田監督は「2試合連続で大敗という状況ですが、時間がない中で、自分の中では非常に変化が見られていると感じています。内容は悪いものではありませんし、自分たちが相手をコントロールしながら試合を進めることが非常に長くできたと感じています」と“秋田イズム”が浸透しつつあることを明かした。
 そして、「ただ、点を取るまでは行けていないのも事実なので、そこは改善しなければならない点です。もう少し時間をかけて、チームでどうやって点を取るのかを作っていきたいと思います」と、得点が取れれば、チームが劇的に上向く可能性を示唆した。今は苦しいが、チームをガラリと変えるのは簡単ではない。コツコツと地道にやっていくしかない。
(文 近藤安弘)

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