[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 全国高校総体2回戦 那覇西 2-0 瀬戸内 具志川多種目球技場Aコート]

　地元・那覇西の初戦突破に2年生守護神の存在は欠かせなかった。ディフェンス陣が集中力を欠いた序盤など瀬戸内の快足FW藤岡駿也に決定的な場面をつくられたが、176cmの2年生守護神、稲福千秋がゴール前に立ちはだかる。後半9分にサイドを破られ、藤岡にPAへ侵入されるが至近距離からのシュートをはじき出すなど、冷静な判断と安定した技術でゴールを守った。

　スタンド席もない運動公園に1,200人の観衆が押し寄せたこの日。そのほとんどが地元の雄・那覇西の応援団だった。「緊張するんじゃないかと思っていた」と振り返るが、プレーからは全くその気配を見せない。相手のスピードある2トップの存在のため、DFの背後に落とされたボールは全てピンチになりかけていたが、それでもDFラインと連係を取りながら対応。0-0で進む展開、押し込まれる場面もあったが「自分は守ることしかできない。絶対に点取られない、という気持ちだった」と封じきった。これからさらに期待が高まるであろう那覇西。チームの躍進のため2年生守護神はゴールを守り続ける。

(取材・文　吉田太郎)

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平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」
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