[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 全国高校総体3回戦 那覇西 0-2 滝川二　与那城総合公園多種目球技場]

　2-0で勝利した滝川二(兵庫)のMF白岩涼(3年)は前半、左サイドハーフで積極果敢にドリブルを仕掛け、攻勢に出た。ボールを持てば、細かいステップとボールタッチで相手をけん制し、飛び込んできた途端に加速して、左サイドを何度も切り裂いた。
　後半に入ると、相手のシフトチェンジを見て、手薄となった右サイドにポジションを移す。そして25分、右サイドでボールを受けると、一気にドリブルで加速。DFとGKの間に出来たスペースを見つけると、正確なグラウンダーのクロスを送り込む。ボールは狙い通りの軌道を描いて、ファーサイドのMF濱田量也の足元へピタリ。濱田のゴールを演出した。

　「彼はドリブルがうまく、そこからシュートも打てるけど、パスやクロスも出せる。特に0-0や拮抗した状況での彼のワンプレーは、相手にとって脅威だと思う」と栫裕保監督が語ったように、チャンスメーカーとしての役割を見事に果たした。「2、3回戦も彼がチャンスを作って、勝利に導いたから、期待している」と指揮官。次戦もチームを準決勝に導く活躍が期待される。

(取材・文　安藤隆人)

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平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」
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