beacon

[MOM287]桐光学園DF福森晃斗(3年)_静学エース封じ実力証明

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.3 全国高校総体3回戦 静岡学園 0-1 桐光学園 具志川多種目球技場Aコート]

 3試合連続完封勝利で8強進出。それもこの日の対戦相手は攻撃力がウリの静岡学園ということで、桐光学園の守備力の高さがまた印象付けられた。桐光学園の佐熊裕和監督も語っていたが、この日の試合の勝利の裏に、やはり欠かせないのはCB福森晃斗(3年)の存在だろう。

 この日対峙したのは静岡学園の大型ストライカー・鈴木健太(3年)。前半終盤にシュート1本を放たれたが、空中戦では5cm上回る185cmの相手に完勝。体調不良を抱える鈴木が万全でなかったことは確かだが仕事らしい仕事を全くさせず、前半終了で交代へと追い込んだ。また後半から投入された廣渡剛太のスピードには一度、二度と穴を破られたが、それでもすぐに対応すると、複数の人数で挟み込んでその存在をかき消した。 

 全く当たり負けしない強さと的確な判断、そして高性能の左足など元アタッカーが魅せる攻撃センスの高さ。やはり今大会屈指のCBであることは間違いない。そのことを改めて証明した福森だが「自分はただチームのため、勝つためにやっているだけ。自分のいつも通りのプレーをしていきたい」と冷静。“最大のヤマ場”を突破しても気の緩みは全く伺えなかった。

(取材・文 吉田太郎)
写真協力『高校サッカー年鑑』

TOP