大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第24回はタレント軍団・流通経済大の主将を務めるFW武藤雄樹選手(4年=武相高)です。今年の大学サッカー界を代表する点取り屋はJクラブも注目する存在。チームの成績がなかなか上がらず、悩んできたストライカーはどのような武器をもってラストシーズンに臨んでいるのか。

―前半戦チームは不調だったが、総理大臣杯予選の早稲田大戦では全国へ導く2得点
「点を取ってなくて活躍できていなかった。監督から自分で行け、と言われていた。キャプテンとして、4年生として何とかしたかった」

―得点できていなかった理由は?
「組み立てばかり気にしてしまって自分のよさを出さないといけないところで出していなかった。だから、前へ前へいこうと思っていた」

―あおのゴールを振り返ると?
「椎名(伸志)からいいボールがきた。いいところを抜けられたし、形よくボールを置くことができた。自分自身も疲れていたので、スルーパスが来た瞬間、トラップしたら打とうと考えていた。自分は足も速くないのであそこはすぐシュート。ただ、決める自信はあった。(早大戦前には)一週間合宿を張っていたしチームとしてこの試合にかけていた。それが最後気持ちの部分に出たと思う」

―今季は主将
「キャプテンとしてもっとチームを引っ張れといわれる。怒るところがまだないので、とにかく走って背中でみんなに伝えられればいいと考えている」

―中野監督からも「武藤」という名前はよく出てくるが?
「それはありがたいこと。期待されていると感じる。リーグ戦で活躍できなかった分、天皇杯などで結果を出していければいいと考えている」

―自分の長所は?
「自分の中で動き出しは特徴。一発でいかに仕掛けてチャンスをものにできるかは常に意識している。力強さはまだないですね」

―自分の理想のスタイルについて
「佐藤寿人選手みたいな選手を目指して成長している。(今春)山形に2日間練習参加させてもらったけれど、できて自信がついた。やれる自信はあります。これからもっと活躍することで将来の選択肢も増えると思うので今を頑張りたいです」

(取材・文　吉田太郎)

---

連載:「College star voice」