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川崎Fはまた“鬼門”に屈する。新潟アウェー全12戦未勝利に

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[8.21 J1第21節 新潟2-1川崎F 東北電ス]

 またしても“鬼門”を突破できなかった。川崎フロンターレは敵地の新潟戦に1-2敗戦。7試合ぶりの黒星を喫した。実はこれで新潟のアウェー戦に11敗1分けと12試合連続で勝ち星なし。完全に苦手としている。

 J中断明け後、8試合で6度の無失点を誇っていた守備の中心選手、DF井川祐輔が左足第5中足骨骨折で離脱。この日はDF佐原秀樹が先発した。試合は中盤の主導権を握られたが、得意のカウンターで虎視眈々とゴールを狙った。だがうまくはまらず、新潟に得意の形に持ち込まれた。前半は0-0で折り返したが、後半はスタミナの面でやられた。

 新潟は2試合連続で中3日で試合を迎えたが、川崎Fは2試合連続で中2日と日程的に不利。後半ロスタイムにジュニーニョが1点を返すのがやっとだった。川崎Fによると、高畠勉監督は「中2日のコンディションの中で、夏場のゲームをコントロールするということがキーワードになるので選手達にはしっかり戦ってくれという話をしているのですが、その中でメリハリの部分、攻守の切り替えところ、球際のところの部分で、中1日の差が出たのかなと思います」と日程の“不公平さ”を嘆いた。

 佐原も「失点の場面は人数がいただけに残念。球際のところで向こうが上回っていたし、チーム全体の運動量に違いがあった。前半の苦しい時間を耐えることができただけに、やはり先制点の場面が悔やまれる」と口にした。

 首位・名古屋を倒したあとでの敗戦だけに悔やまれるが、まだ上位にいることは確か。優勝戦線に生き残っている。MF稲本潤一は「しっかり休んで次のアウェイゲーム、上位対決に備えたい。混戦になっているので上位との直接対決が大事になってくる。コンディションを整え、気持ちを切り替えて続けていくしかない」と前を向いた。

(文 近藤安弘)

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