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[MOM101]東京国際大GK富居大樹(2年)_チームを率いる経験豊かな守護神!!

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.29 第15回埼玉県サッカー選手権大会 平成国際大 1-3 東京国際大 NACK]

 天皇杯本戦出場を決めた埼玉県大学1部リーグ・東京国際大の主将を務めているのはGK富居大樹(2年=武南高)だ。07年には高校サッカー選手権で優秀選手にも輝いている逸材。今回、天皇杯本戦への出場を果たすなど、実績を残しているが、ここまでは紆余曲折があった。

 実は富居は、高校卒業後に違う大学へ入学していた。しかし、事情により大学を一度辞めたのだ。そんな時に誘われたのがサッカー部の強化を始めたばかりの東京国際大だった。1年間は試合にも出場できず、ただただ練習に取り組む日々が続いた。そして、1年後に東京国際大に入学すると、現在は主将としてチームを引っ張っている。

 この日は残念ながら無失点勝利とはいかなかったが試合後に富居は「今日はみんながいつもよりも頼もしく見えた。やっていて本当に楽しかった」とサッカーを楽しくできる喜びを語っていた。1年間所属先がなく、練習に取り組むしかなかった日々を思い返しての言葉だったのかもしれない。 

 「目の前の試合を1試合1試合やって勝って、最終的にはJのクラブとできれば」と抱負を語る富居は浦和レッズジュニアユース出身。天皇杯1回戦で栃木県代表の栃木ウーヴァFCに勝利すれば、5日に行われる2回戦で“古巣”浦和レッズと対戦することになる。ここまで複雑な経緯があったが、新たなチームで頑張っている姿をつながりのある多くの人に見せたいところだろう。これまでの経験を糧に、サッカーを楽しみながらチームを上へ、上へと導いていく。

(取材・文 片岡涼)

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