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[MOM310]神戸U-18FW小川慶治朗(3年)_“大久保2世”が勝利導く2発

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.12 全日本ユース選手権1次R第2戦 柏U-18 0-2神戸U-18 ひたちなか]

 この日、ヴィッセル神戸U-18の勝利を決定付けたのは、“大久保2世”FW小川慶治朗だ。前半38分、後半9分とショートカウンターのチャンスに持ち前のスピードを活かし、駆け上がるとPA内でボールを受け、いずれもワンタッチでゴールへ流し込んだ。この2点を死守した神戸は、柏U-18に2-0で勝利。決勝トーナメント進出を手中にした。

 活躍をみせた小川は既にトップチームでも5試合に出場済み。そのため、週のほとんどの練習はトップチームで行い、週末になるとユースに合流する変則的なスケジュールをこなしている。それでも「トップもユースもいい雰囲気でやっているんで、やりにくさっていうものはないです」と小川は話す。

 もちろん目標としている選手は、神戸所属の日本代表FW大久保嘉人だ。現在は、大久保がリハビリ中で別メニューのため、あまり話す機会はないというが、プレーを見たり、練習に取り組む姿をみることは、とても勉強になっている。

 大久保を目標とする理由については「もちろんチームのみんなのサポートもあるんですけど、一人で攻撃を組み立てて、一人で決めて。大久保選手を中心にやっていくから、そういう選手になりたい」と力強く語った。

 今後は「足の速いのが特徴なので、チームの勝利を第一に考えて自分も点を取れればいい」と高円宮杯での抱負を述べた。その口からは常に「チームのために」や「周りのサポートがあるから」と、神戸のチーム全体を意識した言葉が数多く飛び出した。神戸が誇る若きエースストライカーは、チームのために誰よりも走り、貪欲にゴールを狙っていくつもりでいる。

 「自分たちの代でいい結果を残してないので、ここでしっかり結果を残したい」という意気込みでまずは、1次ラウンド最終戦(18日、対磐田ユース)を白星で締めくくり、Aグループ1位通過を果たしたい。

(取材・文 片岡涼)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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