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神戸、和田新監督初陣は悔しいドローも降格圏脱出

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[9.18 J1第23節 広島1-1神戸 広島ビ]

 前節の磐田戦(2-3)で降格圏の16位に転落し、三浦俊也前監督を解任したヴィッセル神戸は広島と1-1で引き分け、和田昌裕新監督の初陣を白星で飾ることはできなかった。

 6試合ぶりの勝利を目指す神戸は、7試合ぶりの先発となったFW吉田孝行とFW茂木弘人が2トップを組み、試合へ臨んだ。立ち上がりから広島に押し込まれる時間が続き、なかなかチャンスをつくることができずにいたが、前半47分にセットプレーから先制に成功。PA外やや左の位置でFKを獲得すると、MFポポがジャンプした壁の下をグラウンダーで狙い、ゴール左隅にねじ込んだ。

 ところが、後半31分に同点に追いつかれ、終了間際の同42分にはDF小林久晃が2枚目の警告を受けて退場。茂木が左SBに下がって対応した。数的不利の展開となったが、ここから神戸は強気に攻撃を仕掛けていく。

 立て続けにサイドからチャンスをつくり、後半44分にはカウンターからの右クロスに途中出場のFW我那覇和樹が飛び込むも枠外。その後も最終ラインにわずか2人を残してリスクを冒して攻め込んだが、勝ち越し点を奪うことはできず、1-1のまま試合は終了した。

 試合後のインタビューで和田監督は「厳しい状況だが、まだ自力で上にいける。アウェーで勝ち点1を取れたことは前向きに捉えたい」と話していた。6試合勝利なし(4分2敗)となったが、この日試合のなかった仙台、磐田に敗れたF東京を抜いて暫定14位に浮上し、ひとまず降格圏は脱出した。新監督の下、手にした勝ち点1がどんな意味を持ってくるのか。次節、ホームでのC大阪戦に懸かってくる。

(文 片岡涼)

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