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鹿島は大迫がロスタイム弾も……広島と痛み分け

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[9.25 J1第24節 広島1-1鹿島 広島ビ]

 サンフレッチェ広島鹿島アントラーズの一戦は1-1の痛み分けに終わった。勝ち点1を上積みし、2位を守った鹿島だが、首位・名古屋を追撃するためには勝ち点3が欲しい試合だった。連勝は2で止まり、残り10試合で名古屋との勝ち点差は7に広がった。

 立ち上がりは鹿島が主導を握った。前半6分にはFW興梠慎三が頭で落としたボールをPA正面からFWマルキーニョスが左足でシュート。絶好のチャンスだったが、シュートはわずかにゴール右へ外れた。

 すると、ピンチをしのいだ広島は前半20分、DF槙野智章の左クロスに走り込んだFW李忠成が左足で押し込む先制点。李の2戦連続となるゴールで試合の流れを一気に引き寄せた。

 先制直後の前半23分にはロングフィードを受けたMF高萩洋次郎がダイレクトでラストパスを送り、李がシュートを打ったが、わずかにゴール上へ外れた。

 広島の1点リードで折り返した後半、鹿島が反撃に出る。後半6分にはMF野沢拓也のミドルシュートがポストを直撃。こぼれ球にMFフェリペ・ガブリエルが頭で詰めたが、GK西川周作の好セーブに阻まれた。

 その後も野沢の左CKからファーサイドでDF中田浩二がダイレクトボレーを狙うなどチャンスをつくったが、なかなか追い付くことができない。それでも、試合終了間際の47分、途中出場のFW大迫勇也の強烈なミドルシュートがGK西川の手を弾いてゴールへ転がり、土壇場で同点に追い付いた。

 広島はこれで3試合連続ドローとなったが、FW佐藤寿人、FW山崎雅人が負傷離脱する中、李が2戦連発と結果を残したのは好材料か。体調不良で長期離脱していたMF森崎和幸も5月5日の磐田戦以来、14試合ぶりに復帰を果たした。総力戦で故障者続出の台所事情を乗り越え、上位浮上へのきっかけにしたい。

(文 片岡涼)

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