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[MOM332]西武文理DF内田匡紀(3年)_「気持ちでカバーするしかない」闘将が強豪にリベンジ

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.10 全国高校選手権埼玉県大会2次予選L 西武文理 3-1 浦和南 西武台G]

 雪辱に燃える3年生DFが強豪へのリベンジに見事成功した。西武文理のCB内田匡紀(3年)は昨年の全国高校総体予選で浦和南に0-2で敗れたときのレギュラー。「自分は2年で3年生に頼ってしまっていたところがあった。気持ちが弱かったです。自分のパフォーマンスではなかった」と振り返る内田だが、この日は逞しくなった姿で元全国王者の前に立ちはだかった。

 「足元がないんで気持ちでカバーするしかない」。ヘディングの強さやスライディングでの必死のブロック。去年の対戦を「気持ちが弱かった」と反省するCBは誰より強い闘争心で相手アタッカーに襲い掛かった。特に「闘莉王見たいに気持ちを出せる選手になりたい」というCBの心の炎は、1点を失った前半半ばからさらに増大。連敗を免れようとする浦和南の攻撃を必死に跳ね返し続けた。そして試合終了後には安堵の笑顔。チームの主将を務める内田に対してはゲーム主将の中村昇平(3年)も「最後まで気持ちの入ったプレーをしてくれた」と感謝していた。

 これまで勝ったことのなかった浦和南と正智深谷、そして練習試合で敗れている昌平と同グループだった今大会の2次予選リーグ。「厳しいかな」という不安は「とにかく気持ちで止めた」という闘争心と2連勝という結果で完全に拭い去った。自信と手ごたえをつかんだ西武文理の闘将は打倒・西武台、そして全国を目指すチームのゴールを体を投げ出してでも守り続ける。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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