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[MOM333]武南MF橋本開(3年)_脅威の飛び出し見せる“超攻撃的アンカー”

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.10 全国高校選手権埼玉県大会2次L 武南 2-1 大宮東 西武台G]

 名門・武南の背番号6は超攻撃的なディフェンシブMFだ。この日「よかった選手はいない」と厳しかった武南の大山照人監督だったが「DFでの戻りはまだまだだけど、ダイビングとかでゴールへ飛び込んでいたのはアイツ。あれが決まっていればチームも盛り上がる」と及第点を与えていたのが3ボランチの中央、アンカーを務めるMF橋本開(3年)だった。

 「飛び出しが武器ですし、ジャンプ力はあると思うので中央で最後競り合うこと」と自身の武器について評する橋本。中盤の底の位置から再三最前線まで駆け上がり、体を投げ出すようにしてラストパスを合わせていたこの日、打点の高いヘディングで後半9分の同点ゴールをアシストするなど存在感を放った。「きょう自分の良さは出ていた。でも得点できなかった。最近調子がよかったのにゴールがない」と首にひねったが、練習試合では帝京(東京)戦でゴールを決めるなど、その運動量と身体能力の高さは強豪相手にも通用している。

 夏の総体予選まではCB。その後コンバートされた現在のポジションを「点が取れるんでこっちの方がいいです。守備は絶対やらせるつもりはないし、攻撃のときはゴールに絡めるようにする」と宣言する“超攻撃的アンカー”。中盤から怒涛の攻め上がりを見せてまるで元日本代表FW中山雅史(札幌)のように敵陣ゴール前で身体を張るアンカーは、勝利につながる得点を決めることができるか。橋本は「インハイで結果残せていない分、選手権で自分たちが勝って埼玉を取らないといけない。絶対に悔いは残さない」と全国へのラストチャンスを制することを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010

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