beacon

[MOM336]静岡学園DF望月大知(1年)_チャンスで結果残した新星DF

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.23 全国高校選手権静岡県大会2次L最終戦 静岡学園 3-1 加藤暁秀 浜松海浜]

 鮮やかな決勝ゴールを決めたMF星野有亮(3年)や途中出場でダメ押しゴールを奪った1年生MF大村颯士ら攻撃面でのヒーローがいた中で、静岡学園の川口修監督はマン・オブ・ザ・マッチに1年生DF望月大知(旧姓赤池)の名を挙げた。

 08年のJFAプレミアカップ、昨年の全国中学校大会で静岡学園中を初の日本一へ導いているCBだが、この日は右SBでのプレー。国体県選抜ではSBの経験もあるものの、チームでは初めてのポジションだった。今回は全日本ユース選手権で負傷したDF伊東幸征(2年)の代役という形ではあったが、それでも持ち前の対人の強さで相手アタッカーの突破を何度も阻む奮闘ぶり。川口監督も「非常によかった。1対1は負けていなかったし、要所要所で体を張っていた。(右SBは初めてだったが)予想以上によかった」と賞賛していた。

 高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権準決勝では退場した金大貴主将(3年)に代わり、後半10分からCBに入った。だが再三背後へボールを蹴りこんでくる相手の攻撃の前に2点リードを守れず4失点で逆転負け。自身も微妙な判定で同点PKを献上する悔しい内容だった。ただ、期待のDFはこの日、与えられたチャンスで思い切ったプレー。全日本ユース選手権での無念を晴らす好パフォーマンスでチームに勝利をもたらした。U-16日本代表のラージグループにも名を連ねているというDFは、レギュラー取りへチャンスをものにし、全国での雪辱へ向けた第一歩を刻んだ。

(取材・文 吉田太郎)
【特設】高校選手権2010
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

TOP