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ジュニーニョの復帰弾などで川崎Fが乱戦制し暫定2位のG大阪と勝ち点1差

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[11.6 J1第29節 京都3-4川崎F 西京極]

 4位川崎フロンターレは壮絶な打ち合いを制し、敵地で17位京都に4-3で競り勝った。この日試合のなかった鹿島に暫定ながら勝ち点で並び、暫定2位のG大阪にも勝ち点1差に迫り、ACL圏内を射程に捉えた。

 2試合連続引き分け中だった川崎Fは10月16日の山形戦(2-0)で左ふくらはぎを負傷したFWジュニーニョが3試合ぶりに復帰。3-2と勝ち越したあとの後半44分、エースが自らの復帰を祝う決勝点を奪い、チームを3試合ぶりの勝利に導いた。

 前半16分、DF森勇介の右クロスを逆サイドで受けたDF小宮山尊信が切り返して右足で蹴り込み、先制点。同30分に同点に追い付かれ、前半を1-1で折り返すと、試合は後半31分から怒涛の展開となった。

 まずは後半31分、FW黒津勝の右足ミドルがゴール右隅に決まり、川崎Fが再び勝ち越しに成功。同40分に京都のFW中村充孝に同点ゴールを決められたが、そのわずか2分後に小宮山からのパスを受けたMF中村憲剛がPA内左サイドの角度のない位置から流し込み、3-2と3度目のリードを奪った。

 そのまた2分後の後半44分にはFW矢島卓郎のマイナスの左クロスをジュニーニョが右足でゴール右隅へ決め、4-2。終了間際に再び失点を喫し、京都の粘りに苦しめられたが、そのまま4-3で試合は終了し、ジュニーニョの3試合ぶりゴールが決勝点となった。

 試合後のインタビューで中村は「結果的に勝ち点3を取ることができて良かったが、勝った中にも課題がたくさん残る試合だった」と、シーソーゲームとなった試合を振り返った。残り5試合。ACL出場権獲得のためには、安易に失点を重ね、結果的に勝ち点を落とすようなことは避けなければならない。まずは次節14日の鹿島との直接対決。3位以内浮上へ、この日の教訓を胸に大一番に臨む。

(文 片岡涼)

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