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崖っ縁の京都、次節浦和戦に負ければ4季ぶりJ2降格が決定

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[11.6 J1第29節 京都3-4川崎F 西京極]

 17位京都サンガF.C.がいよいよ崖っ縁に立たされた。ホームで川崎Fに3-4で敗れ、7試合白星なし(2分5敗)。残留圏まで勝ち点13差となり、次節14日の浦和戦(埼玉)に敗れれば、他会場の結果に関係なく4シーズンぶりのJ2降格が決定。勝った場合も、残留を争う他チームの結果次第で降格が決まる可能性がある。

 3度のビハインドにも何とか食らいつく粘りを見せたが、あと1点が届かなかった。前半16分に早々と失点。それでも同30分、PA手前の混戦からMF中山博貴が頭で競り合うと、こぼれ球を拾ったFWディエゴがMFドゥトラにラストパスを送り、ドゥトラが右足で同点ゴールを決めた。

 後半31分に再びリードを許したが、同40分に途中出場のFW中村充孝がJ初ゴールを決め、2度目のビハインドも追いついた。しかし、同42分、44分と立て続けに失点。中村充のゴールで生まれた追い上げムードもむなしく、2-4と一気に突き放されてしまった。

 後半ロスタイム、ドゥトラのアーリークロスにFW金成勇が右足で合わせ、意地の1点を返すも追撃及ばず。終わってみれば3-4の敗戦で勝ち点を手にすることはできなかった。

 試合後、秋田豊監督は「後半に入っても運動量が落ちない。トレーニングの効果は出てきている」とコメントしながらも「試合を決めるところができていないのが現状」と険しい表情だった。現実味を帯びてきた降格の2文字。勝利が絶対条件の次節・浦和戦で、わずかな希望をつなげることはできるか。

(文 片岡涼)

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