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[MOM353]滝川二FW樋口寛規(3年)_100分間切らさなかった積極性と運動量

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 第89回全国高校選手権兵庫県大会決勝 滝川二 1-1(PK7-6)報徳学園 ホムスタ]

 チーム最多の8本のシュートを放った。滝川二のFW樋口寛規(3年)は立ち上がりから積極果敢にゴールを狙う姿勢を出し、得意のドリブルから鋭いシュートを放つだけでなく、前線でつぶれ役となって、2列目以降の飛び出しを引き出した。

 結果としてひとつもゴールに繋がることはなかったが、彼が見せ続けた積極的な姿勢は、相手にとって大きな脅威となったのは間違いない。チームメートが延長戦を含めた100分の間に次々と足を攣らせていく中で、彼は最後まで運動量を落とすことなく走り続けた。延長戦に入ってから4本ものシュートを放ったことがそれを物語っている。

 PK戦では一人目で登場し、相手GKに止められた。全体的に見れば、勝利の直接の立役者とはならなかったが、100分間絶えずゴールを狙い続けたプレーがアクセントとなっていた。
「今大会は1点しか決めていないし、反省しか残っていません。それもボクの実力です。でもこのままでは終われないので、全国までにはインターハイのときのようにゴールを奪えるように、よりプレーの精度を高めたい」。

 全国大会では内容よりも結果を。全国高校準優勝の立役者になったエースストライカーが、県予選での鬱憤を晴らさんと、ゴール量産を誓った。

(取材・文 安藤隆人)

【特設】高校選手権2010

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