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[MOM357]駒澤大学高DF大畠一馬(3年)_2年前の雪辱晴らすPK弾

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.13 全国高校選手権東京A大会決勝 帝京0-1駒澤大学高 西が丘]

 主将として駒澤大学高を初の全国の舞台へ率いていくのは、DF大畠一馬(3年)だ。この日も、高さのあるヘディングで帝京の攻撃をことごとく跳ね返す活躍。そして、後半終了間際の39分、「全国を決める」PKのキッカーを任された。

 「ちょっと緊張した」というPKも、蹴る直前にチームメイトのFW山本亮太(3年)から「落ち着いて蹴れば、お前なら決められる」と声を掛けられ、自らのタイミングで落ち着いてボールをセットすると、ゴール左下へ冷静に決めてみせた。このゴールを決勝点に、駒大高は初の全国大会出場を勝ち取った。

 大畠が決勝の舞台に立つのは、今回が2度目だ。2年前の決勝・國學院久我山戦で当時1年生ながら先発出場を果たしていた。しかし、その試合で大畠は自らのマークマンにゴールを決められ、敗戦するという苦杯を飲んだ。だからこそ「あの時は自分のせいで、先輩たちに迷惑をかけてしまった。だから自分たちの代でリベンジしようと思っていた」との強い想いを胸に今大会に臨んでいたのだ。

 リベンジを果たし、最高の形で勝ち取った全国行きの切符。大畠は全国へ向け、「駒澤はチームワークが良くて、素早いプレスと素早いパスサッカーをもとに全国でも通用すると思うので、頑張っていきたい」と力強く話した。
 もちろん個人としても「ヘディングとか1対1は自信があるので全国でも挑戦していきたい」と意欲をみせる。初の全国出場でどこまでいけるか。大畠率いる東京代表の“新顔”駒大高が各地の猛者たちに挑戦する。

(取材・文 片岡涼)

【特設】高校選手権2010

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