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[アジア大会]女子初戦は4発でタイに快勝!!

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[11.14 アジア大会女子GL第1戦 日本 4-0 タイ 広州]

 アジア競技大会(中国・広州)の女子サッカー初戦が14日、HUANGPU STADIUMで行われた。なでしこジャパン(女子日本代表)はタイと対戦して4-0で勝利し、白星スタートを飾った。

 蒸し暑さの残る19時のキックオフ。立ち上がりはタイの守備的な布陣に「戸惑った」(大野忍)日本だったが、主導権を握るのにそう時間はかからなかった。

 しかし、タイの必死の守備はそう簡単に破れない。19分に宮間あやのFKからニアに入り込んだ熊谷紗希が合わせるもゴールには至らず。しかし、これを合図にしたかのように、続く20分には左サイドの川澄奈穂美のクロスから生まれた流れに、久しぶりの代表復帰となった阪口夢穂が飛び込む。一気に攻撃を加速させた日本は24分、宮間のFKからのクリアボールを北本綾子が先制ゴールを叩き込む。35分には大野が遠目からしっかりとGKのポジションを見て加点し、前半を2-0で折り返す。

 後半に入っても日本は優勢な試合展開を見せると、51分にも追加点のチャンスが訪れる。川澄が前線へ位置を取った澤穂希へ絶妙なラストパスを配給。澤はGKと1対1の好機となるが、これはGKに弾き出された。そのこぼれ球を再び拾った澤がすかさず後ろへ戻すと、走り込んだ大野が強烈なシュート。惜しくもボールはクロスバーを越えた。しかし60分、宮間のCKから阪口がピタリと頭で合わせて3点目を奪うと、86分にはさらに宮間のFKに合わせようと高瀬愛実山口麻美が宙を飛ぶ。これが彼女たちを抑えたいタイのDF陣のオウンゴールを誘い、日本に4点目が入る。

 終了間際には、山口の突破にGKがたまらずファウル。PKを得た日本は、山口本人がPKに臨むも、左へ外してしまう。タイも一矢報いようと、ロスタイムにFKから直接狙う粘りを見せたが、日本ゴールを脅かすまでには至らずタイムアップ。日本は4-0でタイを下し、初戦を白星で飾った。

「もっとボールを回すことができたとは思いますけど、成長してきているタイを相手に4点というのは評価できると思います」とはこの試合キャプテンを務めた宮間だ。未だ、アジアのトップを獲っていない日本。初のアジアチャンピオンを目指す戦いは上々の滑り出しを見せた。

[写真]先制点を決めた北本(左)と阪口

(取材・文 早草紀子)


第16回アジア競技大会特設

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