第84回関東大学サッカーリーグ・後期リーグ戦の第21節が13日と14日の2日間に渡り、各地で行われた。ついにインカレ出場権の残りの3枠が決定。前節で優勝を決めた明治大に続き、筑波大、駒澤大、国士舘大が全国行きを勝ち取った。

　2位筑波大はFW赤崎秀平(1年=佐賀東高)のハットトリックの活躍などで神奈川大に6-2の完勝し、インカレ出場を決めた。3位国士舘大と4位駒澤大の一戦は、3-1で駒澤大が勝利し、順位の入れ替えに成功。インカレ出場権も獲得した。敗戦した国士舘大だったが、5位中央大が明治大と引き分けたため、1試合を残し勝ち点が4差となり、4位以内が確定。総理大臣杯に引き続き、全国への切符を手に入れた。

　中央大は来季湘南入りの内定しているMF永木亮太(4年=川崎F U-18)や同様に横浜FC入りの内定しているMF佐藤謙介(4年=浦和ユース)、U-19日本代表のMF六平光成(2年=前橋育英高)らタレントが揃っていたが、5位以下が確定。全国への道は閉ざされた。このメンバーで戦う試合も今季残るは関東リーグの1試合だけとなる。

　最終節を待たず、インカレ出場校は決まったが、個人タイトルの争いは激化している。今節ハットトリックの活躍をみせた筑波大の赤崎が得点王のリーグ規定である通算14ゴールに達し、単独トップに立った。2位には今試合で2得点を挙げ、通算13得点の流通経済大のFW武藤雄樹(4年=武相高)。3位には中央大のFW林容平(3年=浦和ユース)が11得点で続いているが、林は今節で退場したため、最終節には出場できない。得点王争いから脱落した形となった。

　一方、アシストランキングではリーグ規定の通算11アシストに達した選手はまだいない。9アシストでトップに並ぶ駒澤大のMF金久保彩(4年=花咲徳栄)と筑波大のMF小澤司(4年=桐蔭学園高)が、残り1試合でアシスト王の称号に手が届くのか。こちらにも注目したい。

　関東大学2部リーグは、残る一つの昇格枠をかけた戦いが最終節までもつれ込むことになった。最終節では2位東洋大と4位東京学芸大が激突。勝ち点3差で東洋大を追いかける東京学芸大は、勝利が絶対条件。3位青山学院大が引き分け以下だった場合に、大逆転での昇格が決定する。3位青山学院大は、2位東洋大との勝ち点差はわずか1。東洋大が取りこぼすことを狙い、最終節では既に2部で優勝して昇格を決めている専修大に挑む。

[後期リーグ]
【1部第20節】(11月13日)
[川口]
慶應義塾大 2-4 法政大
[慶]風間荘志(5分)、笠松亮太(90分=補・河井陽介)
[法]浅田大樹(53分=補・平智広)、真野亮二(61分)、深町健太(72分=補・米田賢生)、OG(83分)

明治大 2-2 中央大
[明]野間涼太(86分=補・矢田旭)、三田啓貴(90分+4=補・矢田旭)
[中]大岩一貴(41分=補・林容平)、畑中亮人(89分=補・奥山慎)

[フクアリ]
順天堂大 2-1 早稲田大
[順]岡本達也(67分=補・天野純)、OG(75分)
[早]OG(47分)

筑波大 6-2 神奈川大
[筑]赤崎秀平3(6分=PK、17分=補・森谷賢太郎、61分)、上村岬(13分=補・赤崎秀平)、曽我敬紀(51分)、八反田康平(81分=補・上村岬)
[神]大戸航平(65分=補・田村聡、73分=補・粟冠光平)

(11月14日)
[古河サッカー場]
流通経済大 5-1 拓殖大
[流]中山雄登(3分=補・武藤雄樹)、平田達朗(52分=補・中山雄登)、武藤雄樹2(75分=補・中山雄登、76分=補・土屋智義)、河本明人(83分)
[拓]樋口勝弥(35分=補・山村和士)

駒澤大 3-1 国士舘大
[駒]金正也(55分=補・碓井鉄平)、奥村情(60分=補・山本大貴)、碓井鉄平(77分)
[国]金子昌広(35分=補・岩崎晃也)

■順位表(第21節終了時)
1.明治大(46)+27
2.筑波大(40)+18
3.駒澤大(39)+14
4.国士舘大(37)+5
5.中央大(33)+5
6.順天堂大(32)+3
7.神奈川大(28)-4
8.慶應義塾大(27)-1
9.早稲田大(26)+1
10.流通経済大(24)-2
11.法政大(16)-19
12.拓殖大(7)-47

【2部第20節】(11月13日)
桐蔭横浜大 0-0 國學院大
青山学院大 3-0 東海大

(11月14日)
尚美学園大 0-0 関東学院大
東洋大 2-1 日本体育大
朝鮮大 0-2 東京農業大
専修大 1-0 東京学芸大

(文　片岡涼)

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