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[選手権]千葉決勝は予選最注目の「黄金カード」流経大柏vs.市船橋に!

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 第89回全国高校サッカー選手権千葉県大会は14日、準決勝を行い、今夏の全国高校総体優勝の市立船橋と高円宮杯全日本ユース(U-18)選手権8強の流通経済大柏が21日に市原市緑地運動公園臨海競技場で開催される決勝へ進出した。両校が決勝で対戦するのは07年以来。

 昨年の優勝校である八千代と対戦した市立船橋は後半の3得点により3-0で快勝した。危険な位置でのパスミスから八千代のカウンターを喰らう場面もあったが0-0で迎えた後半開始直後、ショートコーナーからSB小出悠太(1年)が上げたクロスボールをややファーサイドから飛び込んだCB山野辺大樹(3年)が頭でゴールへと突き刺して先制。「ここで外したら後がないという感じだった。スタンドの3年生たちから『決めたらこっち来い』と言われていて、ようやく取ることができました」と喜んだ山野辺のゴールで勢いづいた市立船橋は、その後もセットプレーから加点する。CB平尾優頼主将(3年)がつないだボールをFW水谷達也(3年)がゴールへと押し込むと、MF石原幸治(3年)がPKを決めてダメ押した。平尾主将は今年3連敗している流通経済大柏との決勝へ向けて「まず点を与えないこと。ちゃんと守れていれば必ずチャンスが来る。1点差でも何でも勝ちたい」と力をこめた。

 また流通経済大柏は、前半11分にFW田宮諒(3年)が決めた決勝点をCB増田繁人主将(3年)や中西孝太(3年)、GK緒方大樹(3年)らを中心に守り柏日体に1-0で勝利。全国制覇した07年度以来の優勝へ王手をかけた。全日本ユース選手権の決勝トーナメント1回戦で延長戦の末に市立船橋に勝利した際、増田主将は「絶対に負けられない相手。(3度目の対戦で)市船はかなり手ごわい相手になっていた。でも勝負のところで勝ち切ったのはうれしい。自分たちはこれまで肝心な試合を落としている。まだ大きな試合で勝てるチームにはなっていない。でも次のステップへつながるきっかけになった」と自分たちが一段階ステップアップできたことを強調していた。

 因縁の相手からの勝利で成長を遂げた流通経済大柏と雪辱に燃える市立船橋との今年4度目の決戦。全国切符1枚をかけた都道府県予選最注目の強豪対決を制すのは果たして?

【千葉】
[準決勝]
流通経済大柏 1-0 柏日体
市立船橋 3-0 八千代

(文 吉田太郎)

【特設】高校選手権2010

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